寂しがりやは治すべき?寂しがりやのお子さまの原因と対処法

自宅でのお留守番が苦手、友だちや家族といつも一緒にいないと不安になる、といった寂しがりやのお子さまに悩みを抱えている保護者のかたもいるかと思います。あまりに寂しがりすぎると、大人になってから自立できるのか不安に思うこともあるでしょう。
今回は、寂しがりやのお子さまの原因と対処法をご紹介します。

お子さまが寂しがりやになってしまう原因は?

お子さまが寂しがりやになってしまっている場合、保護者のかたからの愛情が不足している可能性があります。お子さまがやけに寂しがるというときには、まず家庭の環境を振り返ってみましょう。
仕事が忙しい、下のきょうだいにかまっていて上のお子さまの相手ができていない、といった理由で、保護者のかたとお子さまがふれ合う時間が減っていませんか?お子さまの寂しがりは、もっと保護者のかたと話をしたい、スキンシップをしたいということのサインなのです。

寂しがりやが治らないとどうなる?

お子さまが保護者のかたや特定の友人にあまりに依存しているようであれば要注意です。お子さまの寂しがりやに対して適切な対処法を取らなければ、大人になってから寂しがりやがひどくなる可能性があります。
大人になってから孤独感が深くなると、人への依存心が強くなり自立できなくなるケースがあります。保護者のかたはお子さまが小さいうちに寂しがりに向き合い、寂しがりやを緩和させてあげることが大切です。

【対処法1】保護者のかたが愛情を注いでお子さまが自分を愛せるようにする

寂しがりやを治そうと思い、お子さまを突き放すといった方法は逆効果です。寂しがりやを治すには、お子さまが自分を愛せるようになる必要があります。そのためには、保護者のかたがお子さまの寂しさを受け止め、愛情をたくさん注いであげるようにしましょう。
お子さまのことをいつも信じ、尊重してくれる存在がいるとわかったとき、お子さまもその人のことを心から信頼できるようになります。お子さまにとって信頼できる人になりうるのは、お子さまのもっとも近い場所にいる保護者のかたです。
保護者のかたがお子さまに愛情をもって接することで、お子さまは「自分は愛されているんだ」と感じ、自分自身を愛せるようになるでしょう。

【対処法2】いろいろな経験をさせて自分に自信をつけさせる

適度な自立心があるお子さまは、寂しがりやがひどくならない傾向にあります。お子さまが自立心をもつためには、自分に自信をもてるようになることが大切です。いろいろな経験をさせて、お子さまに自信をつけさせてあげましょう。

例えば習い事にチャレンジさせてみる方法があります。習い事をすることで人と違った特技ができ、自信をつけられます。発表会や試合など活躍する場のある習い事であればよりよいでしょう。また習い事に打ち込むことで気分転換になり、寂しさを紛らわせられる効果もあります。
習い事でお子さまががんばったときには、保護者のかたがきちんとほめてあげることが大切です。お子さまが自信をつけていく手助けをしてあげましょう。

また、ペットを飼ってみる方法も有効です。ある程度年齢の高いお子さまであれば、ペットの世話を任せてもよいでしょう。責任感から自立心が生まれることも期待できます。命のぬくもりにふれると寂しさが癒されるものです。ペットを飼うことでお子さまの寂しがりを和らげることもできるでしょう。

【対処法3】さまざまな人と接する機会を作る

お子さまが保護者のかたや特定の友人だけに依存しないよう、さまざまな人と接する機会をつくるようにしましょう。保護者のかたへの依存心が強いようであれば友人と遊ばせるようにしたり、幼稚園や小学校の友人への依存度が高いようであれば親せきや習い事の友だちと遊ばせたりします。
そのことによって、たとえば保護者のかたと一緒にいられなくて寂しいというときも、別のよりどころを見つけ、寂しさを発散させられるようになります。

お子さまの寂しがりを受け止めて

お子さまの寂しがりは、叱ったり頭ごなしに否定したりしてはいけません。今回ご紹介したように、まず保護者のかたがお子さまの寂しさを受け止めてあげることが大切です。
保護者からの愛情を受けて寂しがりやを克服したお子さまは、同じような寂しがりやの気持ちのわかる愛情深いお子さまに成長できます。無理に治そうと思わず、自然と改善するのを気長に待ってあげてくださいね。

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