花粉症シーズン到来! 子どもの花粉症対策、どんなことをしている?

 春は心地よい季節なはずなのに、憂鬱…というかたも最近は多いかもしれませんね。原因は、花粉症。今や国民病ともいわれる花粉症。お子さまが花粉症というご家庭も多いのでは。お子さまの花粉症対策について、アンケートでうかがってみました。

増え続けている花粉症患者

 もはや「日本の春の風物詩!?」と思ってしまうくらい春になると日本中多くのかたがマスクをして歩いていますよね。
言わずと知れた花粉症ですが、関東地方では、2~4月にスギ花粉、4~5月はヒノキ花粉、6~8月はカモガヤなどのイネ科花粉、8~10月はブタクサやヨモギなどの雑草類の花粉が飛散しているそうです。

全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした2008年(1~4月)の鼻アレルギー全国疫学調査によれば、花粉症を有する人は29.8%という報告があるのだとか*1。
また花粉症になっている年齢で多いのは、30~40代ですが、最近では、花粉症の低年齢化も進んでいるのだそうです。

アンケートで、「お子さまは花粉症ですか?」と聞いてみました。

「はい」と回答したかたは、36%。「いいえ」に比べて少ない結果ですが、花粉症が出る時期は、日中の寒暖差が激しいなど、風邪をひきやすい頃です。「鼻水やくしゃみが出るから風邪かも…?」と決めつけてしまうことありそうですね。

「お子さまを花粉症の症状で病院へ連れて行ったことはありますか?」との問いでは「いいえ」と答えたかたが半数以上の66%。

花粉症と風邪は症状がよく似ているといわれています。見分けかたのひとつの例として、花粉症の多くは、10:00~16:00頃飛散。子どもの調子が悪いのが、この時間だけで、夜はけろっとしている場合は、花粉症かもしれません。「もしかしてアレルギーかも?」と思ったら、病院で一度きちんと検査をさせてあげましょう。

次に、保護者のかたに「あなたは花粉症ですか?」と尋ねたところ、約半数のかたが、「はい」と回答。実は、花粉症は、遺伝性があるのだそうです。ということは、親が花粉症なら子どもも花粉症になることが多い!? 親が花粉症という場合、子どもに症状が見られたら、花粉症を疑うことも必要かもしれませんね。

花粉などで、鼻粘膜が刺激されて起こる鼻炎は、アレルギー性鼻炎と呼ばれます。放置しておくと、鼻が詰まって眠りにくい、鼻が気になって物事に集中できないなど、日常生活に影響を及ぼすことも。対策を施してあげたいですね。

「お子さまの花粉症対策はどんなことをしていますか?」と聞いてみました。
「マスクやメガネをつける」がもっとも多く、次いで「空気清浄機をつける」でした。
花粉症がひどくならないために気をつけたいのは、体調管理。免疫力が下がることで、発症しやすくなるともいわれる花粉症。まずは、睡眠をしっかり取り、栄養のバランスがよい食事をするなど、生活習慣を保つことが肝心です。

花粉症対策を始める時期について、うかがってみたところ、「特に対策はしていない」がもっとも多く、次いで「症状が気になった時だけ」という結果でした。
一般的には、花粉症対策は、花粉が飛び始める前に薬を飲み始めるなどの初期療法を行うこと多く、初期療法により症状が軽くなったり、症状が出る期間が短くなるという効果もあるそうですよ。

花粉症について、困ったエピソードについても教えてもらいました。

・受験の朝、子どもの花粉症が急に始まり、クシャミが連続で止まらなくなった事。急きょ購入した市販のアレルギーの薬を飲ませ、眠気防止にカフェイン飲料を飲ませました。薬のせいで眠気が出たそうでが、希望校に合格できた事が幸いでした。
・子どもが薬の効きが強すぎて授業中だるかったとのこと。
・目がかゆくて開かなくなるためなにもできなくなった。
・鼻詰まりがひどくて、夜寝るときが大変。
・子どもは 鼻粘膜が弱いらしく、何度も鼻をかむと鼻血が出てなかなか止まらなくなる。
・子どもが目を掻いて、目の周りがただれて、幼稚園を休む羽目になってしまった。
・子どもの鼻がずっと出ていて、勉強にまったく集中できない。また鼻が詰まると、料理の味がまったくしなくなるので、誕生日にケーキや大好物を食べても、味がしないと悲しんでいた。
・マスクをつけて学校へ行かせているが、学校に着いたらマスクを外してしまう。

子どもの場合、大人ほど花粉症への危機感がないせいか防ぐのも大変そう。しかし、集中力ややる気などにも影響しそうです。基本的には、生活習慣を整えて、しっかり睡眠をとることを心がけましょう。症状がひどくならないように気をつけてあげたいですね!

*1 平成22年度 花粉症対策 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/ippan-qa.html

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2016年2月8日~2016年2月21日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:2,415名

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