お子さまの偏食で悩む保護者はこれを試してみよう!

 多かれ少なかれ、どの子どもにも食材の好き嫌いはあるものですが、あまりに多い場合は栄養バランスの偏りが心配になるでしょう。そうはいっても、簡単に食べるようにはなってくれないのが悩ましいところ。「ちょっと食べてみようかな」「もしかしたらおいしいかも」などと思ってもらうには、どのような言葉や態度が効果的なのでしょうか。

どうすれば「食べてみようかな」という気持ちになる?

 ひと昔前は、子どもが苦手な食べ物もすべて食べるまで食事を終わらせない家庭が多く見られました。最近は、嫌いな食べ物を無理強いするのは逆効果という考えから、あまり厳しくしないケースが多いようです。しかし、食べさせる工夫をしなければ、いつまでも食べられるようにはなりません。苦手な食べ物に対して「食べてみようかな」という気持ちを起こさせるようなサポートを心がけましょう。

◆食事の栄養について説明しよう

3歳ごろになって話を理解できるようになったら、食べ物の栄養について説明するのは基本です。といっても細かい説明ではなく、「お肉やお魚を食べると体が大きくなるよ」「ニンジンを食べると風邪を引きにくくなるよ」などと大ざっぱな内容でかまいません。かけっこが速くなりたい子どもなら、「○○(苦手なもの)を食べたら走るのが速くなるかもよ」などと言うのもよいでしょう。栄養について話しても、すぐに食べられるようにはなるとは限りませんが、食事で出される食べ物にはそれぞれ栄養があるというイメージをもつことは大切です。

◆嫌いな食材も食卓にのせよう

子どもが嫌いな食材を避けたり、子どもには取り分けなかったりする家庭があるかもしれません。しかし、それではいつまでたっても食べてみようという気持ちが起こりません。家族がおいしそうに食べている姿を見たら、「少しだけ食べてみようかな」と思うかもしれませんし、他の食材と一緒に口に入ったら意外と抵抗なく食べられたと感じることもあるかもしれません。他の家族と同じように嫌いな食材も目の前に並べるのを自然のこととしましょう。食材が特定できないように細かく刻んで調理する方法は、栄養を取らせるという狙いでは悪くありませんが、苦手意識の克服にはつながらないことには注意してください。

◆保育園や幼稚園の先生に協力してもらおう

家庭では食べない食材を園では食べるという子どもは少なくありません。集団生活の雰囲気によって食べようという気持ちになったり、家庭ではわがままになったりしやすいからでしょう。家で食べない食材を先生に伝え、園でも食べないようなら、先生からもチャレンジするように話してもらいましょう。また園では食べているのなら、先生から「これおいしいよね。家でも食べてごらん」などと伝えてもらうとよいかもしれません。

◆どうしても食べられない食材以外は残さないようにしよう

どうしても食べられないわけではないけど、積極的には食べようとしない食材もあります。それを許していると、好きなものだけを食べるという習慣がついて栄養バランスが偏ってしまいます。どうしても食べられない食材については親が把握しておいて、それ以外は原則としてすべて食べるようにしましょう。

◆一緒に買い物をしたり、料理をしたりしよう

子どもと一緒に買い物に行って食材に対する興味を高めましょう。
また料理を手伝ってもらい、食事の際、「○○ちゃんが作ったおかずだよね」などと伝えたら、うれしくて食べたくなるかもしれません。

◆きちんと食べられたらほめよう

食べられなかった食材が食べられるようになったら、たくさんほめてあげましょう。そうすると、他の苦手な食材にもチャレンジしようという気持ちが起こりやすくなります。

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