保護者のかたのお悩みを解決!思春期のお子さまと会話するための3つのコツ

学校生活や進路、友人関係や部活動のこと。お子さまに聞きたいことがたくさんあるのに、質問をしても返ってくる答えは「べつに」「なんでもない」ばかり。無言で自分の部屋に行ってしまうこともしばしば…。
思春期のお子さまをおもちのご家庭では、このようにお子さまとのコミュニケーションがうまくいかないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、そんなお悩みを解決してくれる「会話のコツ」をご紹介します。

【1】まずは保護者のかた自身の話をしてみる

お子さまに聞きたいことがたくさんあるからといって、質問攻めにしていないでしょうか。小さな頃なら喜んで次々に答えてくれたかもしれませんが、思春期のお子さまには逆効果かもしれません。
「どうして学校のことを話してくれないの!?」と一方的に強く要求してばかりでは、お子さまも同じくらい強く「話さないよ!」と思ってしまう可能性があります。なぜなら、相手からの強いはたらきかけには、同じように強い反応が生まれやすいからです。
これを逆に利用してみてはいかがでしょうか。お子さまに今日あったことを聞きたいなら、まず保護者のかたが「今日こんなことがあったんだけどね」と自分の話をしてみましょう。
最初は聞いてくれないかもしれませんが、そのうちに自分の話もしてくれるかもしれません。少なくとも一方的に質問し続けるより、ご家庭の空気は和やかなものに変化するはずです。

【2】子どもの話をさえぎらない

「話を中断させない」ことは、お子さまに限らず、人との会話全般に当てはまるマナーです。話の途中なのにさえぎって自分の意見を主張する人は、大人の世界にもいますよね。
あるいは、一見会話をしているようで実は聞き手が上の空だったり、自分が話したいことを考えていたりすることもあります。そういう状態に気づくと、話し手は「話しても意味がない」と途中で話すことをやめてしまうでしょう。
生活をともにしていない人どうしでも、こうした「聞く姿勢」に気づくことは多いはずです。まして、お子さまは保護者のかたと長い時間を共有していますから、こうした保護者のかたの「聞く姿勢」に敏感に反応するでしょう。
話の途中で「ところで宿題は済ませたの?」「それはいいけど、早くお風呂に入ってよ」などと中断されたり、返事が「ふーん」「へぇ、そうなの」ばかりで上の空だったりでは、お子さまは「ちゃんと聞いてくれない」と感じ、だんだん会話そのものから遠ざかってしまいます。
お子さまが話し始めたら、必ず最後まできちんと耳を傾けましょう。何か意見したくなっても、途中でさえぎるのはなるべく控えてください。最初はつい口を挟みたくなるかもしれませんが、最後まで聞いてから感想や意見を伝えるように意識することが大切です。

【3】「~しなさい」を「どうしたらいい?」「どうしたい?」に切り替える

最後に、少しでも会話を引き出すことに成功するようになったら、それをより膨らませるコツをご紹介します。
ポイントは、「~しなさい」を「どうしたらいい?」に切り替えることです。つまり、保護者のかたが考えたTo Doを伝えるのではなく、How Toをお子さまに質問して保護者のかたも一緒に考えるのです。
はじめは日常のささいなことでもかまいません。例えば、お子さまに自分の部屋を片付けてほしいとします。そこで「いいかげん片付けなさい!」ではなく「いつなら片付けられそう?」「この前こんな片付け方法をTVで紹介していたけど、これってどう思う?」などと聞いてみましょう。そのうえで、やり方を一緒に考えたり、保護者のかたの意見を伝えてみたりするといいでしょう。
「しなさい」という命令形ではお子さまは釈然としませんし、会話は続きません。しかし、一緒に考えたりすることで会話もつながりますし、時間も考え方も共有することができます。
こうしたささいなことの積み重ねが、いざ大事な話をしようというときにもきちんと相談ができる、親子の関係性につながっていくはずです。

いかがでしたでしょうか?
思春期は誰もが通る道です。ご自身の思春期を振り返っても同じく親に反抗していた覚えのあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
それを思い返し、お子さまとの会話が難しい場合でも、ときには「会話がなくて当然」くらいに考えるというのも、深刻にならないためのひとつの方法と言えるでしょう。「親子関係そのものやお子さまの性格の問題かも…」などと難しく考えず、まずは気楽にこうしたコツを試してみてください。小さな変化が感じられれば、そこから少しずつ、いい関係を育てていけるはずです。

プロフィール

監修:倉岡明広

「チャイルドコーチングアドバイザー」(一般財団法人日本能力開発推進協会)、「スポーツ心理士」(日本メディカルスポーツトレーナー協会)の認定資格取得、「スポーツメンタルトレーニング講座」(NHK学園)修了。現在はジュニアを対象としたスポーツメンタルトレーナーとしても活動している。自身も一人娘を育てており、日々知識と実践を積み上げている。

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