【悩みを抱えるママ必見!】ひとりっ子を育てるときに気をつけたいこと
「ひとりっ子はわがままに育ちやすい」このような話を聞いたことはありませんか? ひとりっ子の子どもは、日常生活でほかの兄弟とふれ合うことがないため、教育方針によって社会的なスキルや性格などが大きく変わってきます。そこで今回は、ひとりっ子を育てる際に注意するべきポイントや、ひとりっ子ならではのメリットなどをご紹介します。ひとりっ子の子育てに悩んでいるおうちのかたは、今後の教育方針の参考にしてみましょう。
ひとりっ子は大変って本当? 子育てで気をつけたいポイント
一般的に、ひとりっ子と言えば「わがまま」や「社会性に欠けている」といった、ネガティブなイメージをもたれやすい傾向にあります。しかし、必ずしもそうであるわけではなく、例えば兄弟がいる子どもの中にも、わがままな子どもは数多く見られるでしょう。
ひとりっ子に対してそのようなイメージがもたれやすいのは、兄弟とけんかをすることがない、祖父母や親から甘やかされやすいなど、「子どもが思い通りになる環境がととのっていること」が要因のひとつとされています。では、どのような教育をすれば、社会性などを養うことができるのでしょうか。具体例をいくつかご紹介しましょう。
1.小さいうちから保育園に通わせる
保育園に通わせると、同じ年頃の子どもたちと集団生活を送ることになります。集団生活をスムーズに送るには、協力・譲歩・ルールを守ることなど、さまざまな社会性が必要になってきます。例えば、保育園では遊ぶときに順番を守ったり、友だちと協力して何かを作ったりするでしょう。そのような生活を通して、子どもは少しずつ社会性を養うことができます。
2.日頃からお手伝いをさせる
日頃から子どもにお手伝いをさせると、子どもはそのお手伝いに対して「責任感」をもつようになります。しっかりと責任感をもつことができれば、将来的に与えられた仕事をきっちりとこなす社会性や協調性を身につけられるでしょう。
お手伝いの内容については、「ペットの世話・ゴミ出し・簡単な料理」など、どのようなものでも構いません。ただし、子どもひとりの力でこなせないお手伝いを頼むと、やる気を失ってしまう恐れがあります。そのため、現在の子どもの力量を判断し、ひとりでこなせるようなお手伝いを見極めてあげましょう。
3.挨拶と返事を徹底させる
兄弟とふれ合うことがないひとりっ子は、「ありがとう」「おはよう」などの挨拶や返事を言う機会も少なくなります。挨拶や返事は、習慣として身についていないと、自然に言うことは難しいでしょう。そのため、日頃から挨拶・返事を徹底させ、しっかりと身につけさせることが大切になります。
例えば、保育園や近所の友だちなど、ほかにも挨拶・返事を言うべき機会は数多くあります。親の目が行き届いてない所でも、しっかりと挨拶・返事ができるように、ふだんから徹底させることが望ましいでしょう。
このように、さまざまな経験をさせたり、親が注意して教育すれば、ひとりっ子でも十分に社会性を養うことができます。親の工夫次第で、「兄弟がいないデメリット」を抑えることができるという点を、しっかりと理解しておきましょう。
自分たちは大丈夫? おうちのかたが注意したいこと
ひとりっ子の家庭では、親の目が広い範囲に行き届くため、つい「手をかけすぎてしまう」ケースが多く見られます。子どもの安全を守ることは大切ですが、だからと言って子どもに手をかけすぎると「自立心」や「想像力」といったさまざまな能力を養うことが難しくなってしまいます。そのため、基本的に親は「見守ること」を意識し、危険が忍び寄ったときにだけ、手伝ってあげることが望ましいでしょう。
特にほかの子どもとふれあっているときには、大人が子どもの世界に入り込みすぎないことも必要です。また、子どもに「過剰な期待を寄せる」かたも多く見られます。大人と同じように、子どももプレッシャーを感じることがあるため、期待のしすぎには十分に注意する必要があります。
例えば、少しの失敗で怒ったり、子どものいやがることを強制させたりする行動は、好ましいとは言えません。子どもは基本的に親の目を気にするため、親の行動次第では、想像以上にストレスを与えてしまう恐れがあります。「ひとりっ子」という事実を意識しすぎると、つい「まわりの子とは違う方法で育てなければいけない」と思いがちです。そのような感情が、過保護や過剰な期待につながってしまうため、ひとりっ子であることに特別な意識をもたないことが大切です。
ひとりっ子ならではの楽しさもある!
前述のように、ひとりっ子の家庭では教育方法に注意する必要がありますが、ひとりっ子にはメリットもいくつかあります。以下では、ひとりっ子の主なメリットをご紹介しましょう。
1.子どもをしっかりと観察できる
子どもの安全を守るうえで、「観察する時間が長い」という点は大きなメリットになります。日頃からしっかりと観察していれば、誤飲やケガなどの可能性を抑えられますし、体調の変化も敏感に感じ取ることができるでしょう。「子どもと向き合う時間が増える点」も、大きなメリットと言えるでしょう。会話する時間が増えることによって、子どもの悩みや性格、適性などをいち早く把握することにつながります。
2.経済的な余裕をもちやすい
子どもが少ないということは、「ひとりの子どもにより多くのお金をかけられる」ことを意味します。経済的な余裕があれば、例えばさまざまな習い事をさせたり、遠い学校(交通費のかかる学校や私立など)に通わせたりと、子育ての選択肢がその分広がります。
ただし、多くのお金をかけたからと言って、必ずしも学業やスポーツにおいて良い成績を収めるとは限りません。また、子どもの将来のためであっても、いやがっていることを無理やりさせるような教育は、極力控えることが望ましいでしょう。この2点に注意すれば、経済的な余裕は大きなメリットになり得ます。
3.劣等感が生まれにくい
兄弟がいる家庭では、スポーツや学業の成績など、子どもどうしはさまざまなことを比べられます。親が比べないように注意していても、保育園や学校など、社会生活で比べられるケースは少なくありません。
一方、ひとりっ子の家庭では、比べられる対象が家族内にはいません。そのため、劣等感が生じにくく、子どもはのびのびとマイペースでいられ生活がしやすくなります。
上記でご紹介したメリットは、親の行動次第で、デメリットになってしまうこともあります。例えば、あらゆる場面で子どもに目を光らせていると、子どもはストレスを感じてしまう可能性があるでしょう。そのため、上記のメリットを理解したうえで、教育方法などを一度見直してみることが大切です。子どもに過度なストレスやプレッシャーを与えず、社会性などの必要な能力を養うにはどのように教育するべきなのかについて、慎重に考えてみましょう。
いかがでしたでしょうか。 ひとりっ子が必ずしも「わがままになる・社会性に欠ける」というわけではありませんが、まわりの環境によっては、実際にそのように育ってしまうこともあります。そのため、今回ご紹介したポイントを踏まえて、おうちのかたが教育方法を慎重に考えることが大切です。 ただし、同じひとりっ子の家族構成であっても、適した教育方法は家庭によって変わってきます。そのため、ひとりっ子のメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、自分の家庭に合った教育方法を見極めてみましょう。