小学生のお子さまと過ごす冬休みのおすすめの過ごし方!
一般的に12月下旬から1月上旬までが小学生の冬休み。クリスマスやお正月もあり、夏休みと比べて家族で過ごす時間が長いというご家庭も多いのでは?
ついついダラダラとしてしまってあっという間に終わってしまった…、そんなことにならないように、おすすめの過ごし方をご紹介します!
え!? 地域によって異なる冬休みの期間
どうして冬休みがあるのでしょうか? これは日本独特のしきたりに由来します。日本では古くから年末には家族総出で大掃除をし、おせちを作ったり餅つきをしたりして新しい年を迎える準備をしました。そして、お正月は家族そろってお祝いする、1年で一番大きな行事でした。その為にお休みが長くとられるようになったそうです。ちなみに、ヨーロッパではクリスマス休暇はありますが、1月1日は休日で2日からは平日というところが多いようです。
そんな日本の冬休みの期間ですが、地域によって違いがあるようです。その年の曜日によって前後する場合もありますが、冬休みのスタート日に大差はなく、12月23日の天皇誕生日か12月25日から始まる学校がほとんどだそうです。冬休みの最終日は1月6日か7日までで、一般的には12〜14日間という地域が多いようですね。
冬休みが長いエリアはやはり北国。北海道や岩手は20日まであり、1ヵ月近くも冬休みがある学校があるとか。一方、冬でも暖かい沖縄は短く、冬休みは10日ほどだそうです。その代わり、冬休みの長い地域は代わりに夏休みが短く、年間を通しての長期休暇は全国で差がないように決められているそうですよ。
おすすめの冬休みの過ごし方〜低学年の場合〜
冬休みは働くおうちのかたのお休みとも重なる期間が長いので、低学年のお子さまは特に家族で楽しめることをおうちでやってみましょう。なかでも、冬休みらしい年中行事を盛り込むのがおすすめです。
まず、大掃除。ふだんの掃除とは違った大掃除は、低学年でも楽しめるお手伝いです。窓拭きは、上からはおうちのかたが、下からはお子さまが拭くようにします。「どちらが多く拭けるかな? どこまで手が届くかな?」とゲーム感覚でやると楽しいですよ。また、1学期、2学期でたくさん溜まったプリント類や作文、図工の作品の整理も一緒にしておきましょう。これからもどんどん増え続けますから、できるだけ現物は処分して写真などのデータにして保存するのがおすすめです。「字がうまくなったね。書ける漢字が増えたね」など、1〜2学期の成果をほめてあげながらお片付けすると、お子さまも楽しいですね。
また、クリスマスに合わせてジンジャークッキー、お正月に合わせて栗きんとんなど、季節に合わせたお菓子作りもおすすめです。工程の少ないレシピを選べば失敗しにくいですし、できあがったものを家族で食べると、子どもにとって大きな達成感につながります。
お菓子作りはちょっと苦手、というかたには工作はいかがでしょうか。クリスマスツリーの飾りやお正月の飾りを折り紙や色画用紙で作ってみましょう。年賀状用の消しゴムはんこを作るのもいいですね。絵でなくても、名前の頭文字だけでもOK。手作りのはんこはそれだけで味がありますし、年賀状のアクセントになりますよ。
そして、やはり冬休み一番のイベントはお正月。日本古来のしきたりを大切に過ごして、日本文化のよさを感じるいい機会です。例えば、おせち料理の材料一つひとつの意味を調べるのはいかがでしょう? 海老は「腰が曲がるまで長生きを」、レンコンは「将来の見通しがきくように」、黒豆は「健康でまめに働けるように」など、それぞれに願いが込められています。他にも、お正月飾りの鏡餅や門松にもそれぞれ意味があります。昔からの縁起担ぎは語呂合わせやなぞかけのようなものが多いので、子どもの知的好奇心をくすぐるきっかけにもなります。
また、すごろくやコマ回し、福笑いやかるたといった昔ながらのお正月遊びをしてみるのもいいですね。帰省するかたはぜひおじいちゃんおばあちゃんもご一緒に。きっと喜んでくれるはずです。
おすすめの冬休みの過ごし方〜高学年の場合〜
高学年になると興味の幅も広がってきますし、中学や高校へとつながるさまざまな体験をさせてあげたい年頃です。特にスポーツに興味があるお子さまには、冬休みならではのスポーツ観戦がおすすめです。冬休みには高校ラグビーと高校サッカーの全国大会決勝が行われます。プロの試合はもちろんおもしろいですが、年の近い選手の全国レベルのプレーを見るのも、スポーツをしている子どもたちにとっていい刺激になるのではないでしょうか。
他にも、お正月といえば箱根駅伝があります。観客席ではなく、沿道から声援を送るというのもいい経験ですね。
また、冬休みは「かわいい子には旅をさせろ」をしてみるのもおすすめです。冬休みはスキー教室などのが体験ツアーが多く実施されています。子ども向けのアウトドアイベント会社やスポーツクラブなどが企画しているものでは、同行スタッフに子どもを預けて親は同伴せず子どもだけで行くツアーが多くあります。期間は大晦日と三が日以外で2泊3日コースが多く、費用は出発地や移動手段によっても異なりますが、3万から5万円台が主流です。スキーの体験だけではなく、家族と離れて過ごすというのも大きな成長のきっかけになりますね。
もっと子どもに大きな体験をさせたいというかたには、冬休みの短期留学というプランもあります。小学生の短期留学は学習塾や英語教室などが企画しているものが多くあります。費用は行き先や滞在期間によって異なりますが、20万から30万円台が多いようです。冬休み留学の行き先では、オーストラリアやニュージーランドなどの南半球の都市が人気です。季節が逆なので二度目の夏休みを体験できますし、もちろん英語や海外の文化とふれることも将来につながる大きな経験になりますね。
いかがでしたか? クリスマス、大晦日、お正月、初詣でとイベントが目白押しの冬休みは、気を抜くとあっという間に過ぎてしまいます。でも、「一年の計は元旦にあり」というように、1年の始まりですからいいスタートをきりたいもの。ぜひ、お子さまの年齢や興味にあったイベントをたくさん予定に入れて、充実した冬休みにしてあげてくださいね!