ワクチン接種でも予防が可能! 乳幼児の感染性胃腸炎、ロタウイルスって?

インフルエンザやノロウイルスの流行が収まる頃、毎年3月から5月にかけて感染が拡大するのが「ロタウイルス」による感染症です。環境の違いにあまり関係なく流行する病気で感染力も強いため、感染拡大を防ぐのが難しい病気とされています。流行に備え、どんな病気であるのか、どう予防するかについて学びましょう。ロタウイルスの予防接種についてもご説明します。


ロタウイルスの特徴は白っぽい便

 ロタウイルスは主に胃腸炎を起こすウイルスです。2歳児以下の幼児が感染しやすく、また、さまざまなウイルスのタイプがあるため5歳くらいまでは繰り返し感染してしまうこともあります。感染していると便が白くなるため(白色便性下痢)、おむつをしている幼児なら簡単に判断することができます。非常に水っぽい便のため、「米のとぎ汁のような便」と表現されることもあります。覚えておきましょう。低めではありますが、発熱を伴うこともあります。

 

 

脱水症状に注意

 ロタウイルスによる胃腸炎は、激しい嘔吐、下痢が続くため、すぐに脱水症状に陥る危険性が高く、子どもの様子をよく見て警戒する必要があります。イオン水などを少しずつ飲ませ、唇の乾燥がないか、尿はきちんと出ているか、泣いているのに涙が出ていないといったことはないか…なども確認しましょう。どうしても水分摂取がうまくできない場合には、早めに医師に相談してください。

 

 

家族に感染させないために消毒液を利用する

 感染を予防するためにも、便や嘔吐物がついた手や衣類はしっかり消毒する必要があります。次のような対応が必要です。特に、便には1週間ウイルスが存在するため、下痢が治まった後でも気を付けて対処するようにしましょう。

 

【手洗い】

石鹸で30秒以上もみ洗いする(完全には除菌できませんが、ロタウイルスにアルコール消毒は効かないため、手洗いだけは最低限やっておく必要があります)。

 

【嘔吐した床や家具】

薬局で「次亜塩素酸ナトリウム液」を購入するか、あるいは市販の塩素系消毒液(家庭の台所用漂白剤)を0.1%程度の濃度に薄めたもの使い、ぞうきんなどで拭きます。人の手が触れるところは0.02%程度まで薄めます。消毒液によってはもともとの濃度が異なるため、表示を確認してから薄めてください。皮膚には刺激が強すぎるため、手洗いなどには利用してはいけません。

 

【嘔吐物や便が付いた衣類】

0.1%程度に薄めた消毒液に30分程度つけ込んでから洗濯機で洗います。汚染されていない衣類とは別に洗い、よく乾燥させてから着用してください。

 

 

ロタウイルスには予防接種の効果は3年

 幼児がロタウイルスに感染しないようにするためには、ロタウイルス胃腸炎予防ワクチンの接種が有効です。ワクチンには2回接種の1価ワクチン(ロタリックス®)、3回接種の5価ワクチン(ロタテック®)があり、いずれも経口生ワクチンです。
接種回数に差はありますが、いずれも有効ですが、どちらのワクチンを使用するかは医師によっても異なりますので、よく説明を聞くようにしましょう。
初回の接種の時期に制限がありますし、また生ワクチンであるため接種後4週間は他のワクチンの接種ができなくなりますので他のワクチンとの同時接種も考慮するならば、できれば初回は生後3ヵ月半までに受けられるのが望ましいとされています。

 

ロタウイルスの感染予防は非常に難しいため、ご家族みんなが安心して過ごすためにも、子どものワクチン接種は積極的に行いましょう。

 

 

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