小さなお子さまとのキャンプで気をつけたいこと
夏休み、家族でおでかけの計画をされる方も多いのでは。観光地や帰省もいいけれど、自然の中でリラックスしたり、みんなでごはんを作れるキャンプもおすすめ。野外という環境で過ごすことはお子さまにとっても新鮮なはず。でも、いつもと違うだけに気をつけなくてはいけないこともいろいろ。小さなお子さま連れのキャンプの魅力と注意点をご紹介します。
自然を満喫できるキャンプは子どもの成長にも好影響
キャンプは、野外で過ごすため、屋内で過ごすのとは違った時間を楽しめるのが魅力です。木や海、川など、小さなお子さまにとっても新鮮。
昨今、子どもたちは、テレビやゲームなど、屋内で、体を動かさないことが多いといわれています。キャンプなどで、自然体験をすることは、じつは子どもの成長に大切なこと。夜空の星をじっくり見上げたり、昆虫を捕まえたり、魚を釣ったり、沈む夕日を見つめたりする、いわゆる自然体験が少なくなると、美しいものを見て美しいと思える心が育たないといわれているそうです。
またみんなで荷物を運んだり、テントを設営したり、協力しあうことはコミュニケーションにもつながります。キャンプには、このようなコミュニケーションにつながる体験がいろいろあります。また、学びの場としても有効。たとえば、焚き火。火は危険なものですが、人類が発展してきたのは火が使えたため。危険だけど、火があれば、料理もできるし、体も温められます。火の重要性とともに、火の扱いについて教えることもできます。そのほか、虫や植物でも、触っていいもの、触ると体がかぶれるものなどがあることなど、体験を通して子どもは自主的に物事を判断していけるようになります。子どもの成長にとっても好影響のキャンプ。いろいろ体験させてあげたいものです。
子どもから目を離さない
子どもの成長にとって、野外で過ごす時間は大切で、魅力的なものですが、幼児連れのキャンプはいろいろ大変。子どもは目新しい環境の中で走りまわり、転んだり怪我をすることも。テントの設営や、荷物の積み下ろし、料理など、夢中になってしまい子どもから目を離すのは危険です。野外では、急に天気が崩れて、激しい雨が降ったり、冷えたりすることも考えられます。また熱中症や急な発熱などの体調の変化にも注意が必要です。キャンプ場にもよりますが、川や谷があるなど、日頃慣れている場所とは地形も異なります。いつも以上に注意して、お子さまを見守ってあげてください。
キャンプといえば、夏! というイメージもありますが、実際、夏のキャンプは暑さがこたえるようです。普段、エアコンなどで慣れている体には、厳しさもひとしお。お子さまにとっても辛いはずです。夜など、寝苦しいことも考えて、体を冷やせるものもあるといいかもしれません。これは発熱してしまったときにも活用できます。
野外では虫さされや怪我はつきもの。子どもであればなおさらです。それぞれ想定して、虫除けや救急グッズは用意していくと安心。
万が一のときのために、キャンプをする場所付近の医療機関を調べておくことも重要です。健康保険証も忘れずに!
乳幼児の場合は、ミルクやおむつなど、子どもの荷物だけでもかなり多く、準備も後片付けも大変です。子どもにキャンプデビューをさせるなら、3、4歳くらいがおすすめ。自然体験も楽しめるし、荷物を運ぶなどのお手伝いはじめにもよい機会になるのではないでしょうか。