就学までに感情をコントロールできる子になる方法 専門家が解説
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すぐカッとなる、すぐに泣いてしまう……。就学を控える我が子に、もう少し感情を抑えることができないかと思う保護者のかたもいるのではないだろうか。感情をコントロールする力を育むために保護者が知っておきたいことを、発達心理学が専門の聖徳大学准教授・佐伯素子氏に伺った。
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子どもは、悲しい・楽しいといった気持ちと、その原因となった出来事を結びつけて考えられるようになる2~3歳ころから、感情をコントロールすることを学んでいきます。たとえば、公園でブランコに乗りたいけれど誰かが乗っていて乗れない場合、泣いて保護者に訴え、感情をなだめてもらいます。
4・5歳児になると、感情を言葉で伝えられることが増えてきます。また、幼稚園などで友達とのけんかや葛藤を経験することで、自分の気持ちを抑えることも必要であることを学んでいきます。小学校低学年では徐々に論理的な思考ができるようになるなど、感情コントロールは、思考能力の発達、言語の発達、周囲の人との関わりが相互に影響し合って、徐々に発達していくのです。
ただ、この発達には個人差があり、子どもの気質が関係してきます。たとえば、好奇心旺盛で何にでも飛び込んでいく衝動的なタイプの子どもの中には、感情コントロールが苦手な子がいます。さらに、周囲の人との関わりも影響します。衝動性が高い子どもと神経質な保護者の組み合わせですと、保護者が子どもの行動にストレスを感じ、子どもがかんしゃくを起こした時などに強く叱る回数が多くなってしまうこともあります。
いつもこうした対応では、子どもはどのように感情をコントロールすべきか学習することが難しくなります。「うちの子、感情コントロールが苦手かも」と感じたら、子どもの気持ちをくみ取って言葉にするなど、接し方を工夫するとよいでしょう。感情を制御する力を育むには、子どもの発達段階を理解し、子どもの特徴を知ることが大切なのです。
出典:小学校入学に向けて、感情をコントロールできる子になる【基礎知識編】 -ベネッセ教育情報サイト
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