離乳食初期〜中期のお弁当レシピ

 離乳食初期のお弁当は、びん詰めやレトルトの離乳食を使うことも多いかもしれません。おかゆなど水分が多いメニューが多く、持ち運びも大変ですものね。それでも、やはり「いつものおうちの味」のほうが赤ちゃんもしっかり食べてくれますし、安心度が高いもの。市販の商品も利用しつつ、少し時間に余裕があれば、手作りのお弁当にもチャレンジしてみましょう。

 

 


「タッパーウェア」で一つのメニューにまとめられると食べさせるのも簡単

 

 おうちと外出先で異なるのは、「食べさせる環境が違う」ということです。スペースが狭い、たくさんのお皿を使えない、時間が限られている、持って行ったものを洗えない、などが考えられます。

 

 離乳食初期〜中期の赤ちゃんの場合、「一つのメニュー」にまとめてしまうことをおすすめします。一つのタッパーウェアに詰められて、「これだけ食べれば栄養的にも量的にも十分」というものを作ってしまいましょう。まだたくさん食べる月齢でないからこそ、このようなことも可能です。たとえば、こんなメニューはいかがでしょうか。

 

【芽ひじきの煮物+おかゆ】

 芽ひじきを使って、大人が食べる「ひじきの煮物」を作ります。にんじんや大豆を入れて煮るとさらに栄養価アップ。作り終えたら少量を取り、月齢に応じてすり鉢でつぶし、包丁でみじん切りにするなどします。すりつぶしたものをおかゆと混ぜればできあがりです。

 

【おかゆで親子丼】

 玉ねぎをだし汁でよく煮込み、すりつぶした(あるいは刻んだ)ささみを加えたら、溶き卵を加えてしっかり加熱します。月齢が低いうちは卵黄だけを使いましょう。これをタッパーに入れたおかゆにかけます。おかゆに混ざりきらない状態で食べると、食感も楽しめます。

 

【野菜たっぷりうどん】

 下ゆでした野菜(にんじん、だいこん、ほうれんそう、玉ねぎ、きゃべつなど)を、細かく切ったうどんと一緒に、だし汁で煮ます。離乳食の進み方に応じて、しらすや刻んだささみ肉などを加えても。そうめんならもっと飲み込みやすくなります。

 

 

野菜をいろいろ変えてバリエーションを増やしてみよう

 ご紹介したメニューは、野菜を変えたり、だし汁を野菜スープなどに変更したりすれば、どんどんバリエーションが増えるものです。おうちにあるものを使って手早く、でも栄養もしっかり取れる離乳食のお弁当。機能的なお弁当箱やタッパーウェアなども探してみてください。おでかけが一層楽しくなりますよ。

 

 

倉持鎮子

自身も6歳、10歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。

子育て・教育Q&A