子どもが本嫌いにならないために...おすすめ絵本ベスト5(4歳~5歳)

 4~5歳児になると、主人公の気持ちになって、物語の世界に入り込むことができるようになります。この年代への読み聞かせの効果は、主人公に共感して笑ったり、泣いたり、また、自分とはちがう他人の気持ちがあるということを、絵本をとおして知ることにあるでしょう。この年代におすすめの5冊を、紀伊国屋書店新宿本店6階・児童書コーナー担当の大塚梓さんに聞きました。(5冊の並びは順不同です。ランキングではありません)

 

 


『うんこ!』

作: サトシン 絵:西村敏雄

出版社: 文溪堂

発行年: 2010年

ページ数: 32ページ

価格:1,300円+税

 

タイトルでズバリと言いきる通り『うんこ』が主役の絵本。道ばたに落とされた犬のうんちを見つけると、通りがかったキャラクターたちはみんな「くさいくさい」と逃げ出します。読み聞かせ会などでこの本を採用すると、子どもたちは「くさーい!」の大合唱、そしてとびきりの笑顔に包まれます。「下品かな」と思われるかもしれませんが、おうちでも園でも、またはお出かけの時も、子どもが恥ずかしがらずに「うんこ」と口に出せることは、とても大事です。おうちのかたも、恥ずかしがらずに「うんこ」と明るく読んであげるとよいでしょう。

 

 

『ぐりとぐら』

作: なかがわりえこ おおむらゆりこ

出版社: 福音館書店

発行年: 1967年

ページ数: 28ページ

価格:800円+税

 

言わずと知れた不朽の名作。『こどものとも』誌上で発表されたのが1963(昭和38)年、単行本化されたのが1967(昭和42)年なので、今のお子さまが三世代目にあたるというご家庭もあるのではないでしょうか。紀伊国屋書店新宿本店では、お孫さんのために絵本を探しにきたかたが、この本の表紙を見つけたとたん、「娘(息子)に読み聞かせた記憶がよみがえった」とおっしゃることも多いです。

 

 

『パンダ銭湯』

作:ツペラ ツペラ

出版社:絵本館

発行年:2013年

ページ数:32ページ

価格:1,300円+税

 

2~3歳児向けのコーナーで紹介した『しろくまのパンツ』と同じ、ツペラツペラさんの作品。2013年発行の、比較的新しい作品です。物語の舞台は、パンダ専用のお風呂屋さん。なぜパンダ専用かというと、パンダはお風呂に入る時、黒い模様の部分を次々と脱いでいくから。全部脱いでしまった「すっぴん」のパンダの姿とは……!? 子どもたちはドキドキしながらページを追い、パンダの秘密を知った時には大喜びすることでしょう。

 

 

『おまえうまそうだな』

作・絵:宮西達也

出版社:ポプラ社

発行年:2003年

ページ数:40ページ

価格:1,200円+税

 

泣かせます。大きなティラノサウルスが、アンキロサウルスの赤ちゃんを見つけたとたん「おまえ、うまそうだな」とつぶやきます。すると赤ちゃんは、自分が食べられそうだということを理解できず、「ぼくの名前はウマソウなんだね!」と、なついてしまいます。こうして、ティラノサウルスはウマソウの父親の代わりをつとめ……。お子さまだけでなく、保護者のかたに、とても人気の絵本です。

 

 

『ちょっとだけ』

作:瀧村有子 絵・鈴木永子

出版社:福音館書店

発行年:2007年

ページ数:32ページ

価格:800円+税

 

2人目の子どもが生まれ、お姉ちゃんになった幼い「なっちゃん」が主人公です。お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しいので、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。なっちゃんの健気さに、「涙が止まらない」という保護者のかたがたくさんいらっしゃいます。

 


 

4~5歳は、絵本を通して、たくさんの気持ちを感じる時期。ぼくも、わたしも、物語の主人公のようにがんばろう、優しくなろうと感じることは、人間性を培うことにもつながります。もしかしたら、お子さまの一生を貫くほどの作品にも、出会えるかもしれません。

 

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