赤ちゃんにとって「遊び」は体と心の栄養源

 母乳やミルクは、赤ちゃんの元気な体をつくるために欠かせない栄養源です。そしてもうひとつ、大切な栄養源があります。それは「遊び」。

例えば6カ月になると、ものに手を伸ばしたり、つかんだりするようになります。それは赤ちゃんに「さわりたい」という気持ちや好奇心が育っているから。そして、思う存分さわることで思い通りに操作できるようになっていきます。

自分のまわりの世界にかかわることで、心と体が育つ活動。それが赤ちゃんにとっての「遊び」です。

発達に合った遊びを楽しんで、赤ちゃんの心と体に栄養をたっぷり届けましょう。


0カ月

「おめめと おめめで こんにちは」

赤ちゃんのすぐそばに顔を近づけて、笑顔で赤ちゃんの顔をじっと見つめてみましょう。おうちの人が口を開けたり、舌を出したりすると、まねをしてくれるかもしれません。見つめ合うことも、親子コミュニケーションの第一歩です。

 

「おはなししましょ」

赤ちゃんの機嫌のいいときに、「おっぱいおいしいね」「オムツ替えて気持ちよくなったね」など話しかけてみましょう。生活の中のなにげない言葉でOK。はっきりした反応はなくても、赤ちゃんは身近な人の声をしっかり聞いて受けとめています。 

 

1カ月

「おなかちょんちょん」

授乳のときやオムツを替えたあとなど、赤ちゃんの機嫌がいいときに、くすぐったり、体を優しくさすったりしてみましょう。おうちの人にさわられると、赤ちゃんは大きな安心感を得られるものです。スキンシップをたっぷり楽しんでください。

 

「おしゃべりまねっこ」

赤ちゃんが「アー」「クー」などのゆったりとくつろいでいる声を出したら、「アウアウだねー」と、同じトーンで赤ちゃんに返事をしてあげましょう。赤ちゃんは「お母さんも何か言ってくれた」と感じて、次々声を出すきっかけになります。

 

2カ月

「みーつけた!」

赤ちゃんの体のいろいろな場所をさわります。「かわいいおてて、みーつけた♪」「かわいいおめめ、みーつけた♪」と、鼻、口、耳、おなかなども同様に、体の部位の名前を歌うように言いながらタッチしましょう。

 

「ゆらーりゆらゆら」

おなかが満たされていて機嫌がよいとき、眠たそうなときなどに、赤ちゃんを抱っこしてゆっくり揺らします。好きな音楽をかけたり、おうちの人が歌を歌ったりしながらやってもいいですね。大きく揺らしたり、小さくしたり、ゆったりしたリズムを親子で楽しむように。

 

3カ月

「パチパチどこだ?」

赤ちゃんの目の前で優しく手をたたいて、パチパチ音をさせます。そのあと、赤ちゃんの左、右、上など、いろいろな方向から聞かせると、赤ちゃんが音の出る方を見ることがあります。もし赤ちゃんが見たら、「あったね♪」「こっちだね♪」などと声をかけるとよいですね。ガラガラなど音の出るおもちゃを使うのもおすすめです。

 

「○○ちゃんのお洗濯」

「○○ちゃんのお洗濯を始めま〜す♪」と、赤ちゃんをあおむけに寝かせて、両足を軽くマッサージするように「のびのび〜」「気持ちいいねー」とさすります。赤ちゃん自身が足を縮めたり伸ばしたりしたら、赤ちゃんのあんよの動きを楽しむつもりで、優しくゆったりとさすりましょう。

 

4カ月

「ラッコの親子」

あおむけに寝たおうちの人のおなかの上に、赤ちゃんをうつぶせで寝かせます。赤ちゃんが落ちないように支えながら、「ラッコのママと○○ちゃんで〜す♪」「波がきました?!ざぶーんざぶーん」と、体を左右に揺らします。赤ちゃんにとって、おうちの人の体に密着するのは安心感があるものです。

 

「くすぐりかいじゅう」

おうちの人の手を口に見立てて、「くすぐりかいじゅうがきましたー」と赤ちゃんの体をさわります。「かわいいおてて、おいしそう」「むっちりあんよ、食べちゃうぞー」と、体のいろいろな場所にふれてみてください。

 

5カ月

「ねじってくるん」

体をねじるような動きが見えてきたら、寝返りを助けてあげる運動もおすすめです。あおむけに寝た赤ちゃんの片足を、もう片方の足の上に交差させるようにして、浮き上がったおしりを手のひらで支えてあげます。すると、そのままくるんと寝返りができる場合も。無理にではなく、赤ちゃんの自然な動きに合わせるのがポイントです。

 

「車でおでかけ」

おうちの人がひざを伸ばして座り、赤ちゃんを向かい合わせでひざの上に乗せて、両わきをしっかり支えます。その姿勢で、「曲がりま~す」「プップー♪」などと言いながら体を左右に傾けたり、ひざを上下に揺らしたり。赤ちゃんの反応を見ながらゆるやかな動きを楽しみましょう。

 

6カ月

「はいどうぞ」

興味をもったものに手を伸ばす動きが出てくると、やりとり遊びが楽しくなります。おもちゃを「はいどうぞ」と渡したり、ボールを「いくよー」と赤ちゃんの方に転がしたり。まずはおうちの人から手渡す動作をしてみましょう。そのうち、赤ちゃんから手渡す動作が出てくることも。

 

「いろいろ"いないいないばあ"」

手を使ってやるだけでなく、ハンカチやタオルで顔を隠して出してみたり、おもちゃや人形を出してみたり。テーブルの陰からぬいぐるみを「ばあ!」と出して「トコトコトコ...」と赤ちゃんの方に歩かせてみたり。いろいろな「いないいないばあ」を楽しみましょう。

 

 

↓7か月以降の詳しい情報は、こちらのサイトで! 『赤ちゃんの心と体を育てる月齢別遊びガイド』

http://www.shimajiro.co.jp/contents/baby/play/guides.html

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