猫との生活で家族が心豊かになるために 注意点を専門家が解説

猫との生活で家族が心豊かになるために 注意点を専門家が解説家族の一員として私たちの生活を豊かにしてくれる猫。しかし一緒に生活するうえで気になる点もある。プリモ動物病院 練馬 動物アレルギー医療センター院長の川野浩志氏がQ&A形式で疑問に答えてくれた。

 

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Q.猫を飼ったら、アレルギーが発症してしまうのではないか心配です

 

A.ご家庭で話し合い、段階を踏んで。アレルギー物質を取り除く薬も有効
お子さまやご家族の体調が一番重要ですが、猫のいる家に定期的に遊びに行くなど、猫とどのように関わるとアレルギー症状が出るのか様子を見ながら徐々に段階を踏む方法もあります。
猫アレルギーは「Fel d1」という猫の皮膚や唾液(だえき)に含まれるタンパク質が原因です。この成分を取り除くスプレーを使ったり、アレルギーが出にくいとされているヘアレスキャットを飼ったりするという手段もあります。

 

Q.子どもが猫にひっかかれたりしないか心配です

 

A.猫が子どもに危害を加えることはめったにありません。幼児がいるご家庭は逆に猫側のケアを
これは猫の性格にもよりますが、猫が乳幼児や子どもに危害を加えることはありません。猫が嫌がることをしなければ、必要以上におびえる必要はないと思います。

 

Q.今いる猫に加え、新たに子猫を飼いたいのですが……

 

A.パーソナルスペースを尊重しつつ、先住猫に気遣いを
猫はパーソナルスペースを大切にします。多頭飼いをする場合は、2頭くらいまでに留めるのが理想。猫どうしの相性も重要な問題です。いきなり対面させると、大ゲンカになってしまう場合があるので、少しでもリスクを減らすためには、「匂いの交換」から始めることをおすすめします。

 

Q.子どもが猫を外飼いしているようです。やめさせたほうがよいでしょうか

 

A.エサやりだけでも動物を大切にする第一歩。地域のルールに従って見守りを
場所を決めて猫にエサだけを与える外飼いは、お子さんが自分のできる範囲で動物を大切にしてあげているということ。お住まいの地域のガイドラインに従って、できる範囲で猫を可愛がってあげてください。屋外では、感染症や交通事故の問題も出てきますので気を付けましょう。

 

出典:マイペースさが魅力の猫 猫の飼い方Q&A -ベネッセ教育情報サイト

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