山崎直子さん(宇宙飛行士)が語る、読書が子どもの心の成長に果たす役割

子どものころから、「宇宙に関わる仕事に就きたい」と考えていた宇宙飛行士の山崎直子氏。きっかけになったのは、小学校時代に出会ったアニメや本だったという。二児の母でもある山崎氏に、読書が心の成長に果たす役割と、子どもに本を与える時のアイデアを伺った。

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子どもには本をたくさん読んでほしいです。ひとつの本をじっくり読む中で、自分で考え、自分なりの感性を養ってほしいですね。どの年代でも、読書は考えるよいきっかけになると思います。気になっていることをたくさん読むうちに、将来の夢の足がかりになることがあるかもしれません。純粋におもしろくて楽しい本もいいでしょう。

 

自分の読書体験を振り返ってみると、愉快な本はもちろんですけれども、「怖かったなあ」と思った本が意外に心に残りました。心に残った怖さは、本当の正義って何? とか、自分が主人公だったら……? と、いろいろなことを考えるきっかけになりました。

 

楽しいものは純粋に興味が広がるし、衝撃的なものは考える糧となって残るはず。子どもは、両方のタイプの本を読むのがいいのかもしれません。小学生向けに本を3冊選ぶなら、『火の鳥』『銀河鉄道の夜』『COSMOS』がおすすめです。きっといろんな方向に心を揺さぶられると思いますよ。

 

私には小学5年生と2歳の娘がいて、上の子は自分からどんどん本を読みます。ただ、「新しい本が欲しい」と、ねだられるままにお金をあげるのもどうかと思い、ルールを考えました。それは、本を読んだら内容紹介でも感想でも、書評めいたものを書いてくれたら、その本の定価分のお金を渡す方法です。それをおこづかいにして次の本を買いなさい、という意味と、何か労働をするとその対価として報酬がもらえるのだという、教育の意味合いを込めています。

 

娘からおすすめ本を渡されることもあります。なかには大人が読んでもおもしろいものがあって、新鮮です。

 

出典:山崎直子さん(宇宙飛行士)が語る、「夢をかなえる読書術」【後編】 -ベネッセ教育情報サイト

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