中江有里さん(女優、脚本家)が語る、読書の喜びと本の選び方

年間300冊を読破するという、女優の中江有里さん。脚本や小説、書評などの執筆と幅広く活躍する中江さんに、読書の喜びと本の選び方、読み方について語っていただいた。

***

 

子どもの頃から活字が好きで、読書は心が安定する場所でもあります。仕事で煮詰まっている時によく読み返すのが、向田邦子さん。あと、村上春樹さんの『風の歌を聴け』なども、「この文章の軽やかさは何だろう」と思いながら、何度も読んでいます。どっぷりつかれる本は、まるでお気に入りの温泉のようなもの。気持ちをリフレッシュできます。

 

私は、持ち歩きにはこれ、寝る前に読むのはこれ、といった感じで、何冊かの本を同時に読み進めています。穏やかな気持ちになれるエッセイ集を読んだら、ミステリー小説を読んでみたり、重厚なノンフィクションを読んでみたり。違ったジャンルのものを組み合わせると、目先が変わるから飽きないし、読むのが新鮮で楽しいです。

 

受け身だとなかなか本に出合えないと思っているので、新聞や雑誌などを読む時は、必ず書評欄に目を通しています。本を探しに書店に行くことも多いですね。いろいろ眺めて、タイトルや取り上げている題材、装丁、そういうのを全部含めて気になるものを買い求めます。

 

本との出合いの機会としておもしろいなと思っているのが、「ビブリオバトル」。何人かが本を持ち寄って一人5分でその本の魅力を紹介し、どれがいちばん読みたくなったかを観客の投票で決める書評ゲームです。

 

自分と合わない本に出合っても、損をしたとは思いません。わからなくても1回その世界に浸ってみます。1行でも自分と共感するものがあればいい。その1行に引っかかったことによって、またどこかで自分の知らない世界にめぐり合えると思っています。

 

出典:中江有里さん(女優、脚本家、作家)が語る、「人生を豊かにする読書術」【前編】 -ベネッセ教育情報サイト

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A