小学校の英語必修化 ゲームで楽しみながら子どもの興味を育てる
2011(平成23)年度から小学5、6年生に対して必修化された外国語活動。「家庭でも何か始めた方がよいかしら?」と悩む保護者も多いのではないだろうか。そこで、小学校の現場で英語の指導をし、英語に関する著作も多い粕谷恭子氏に、家庭でも楽しめるアクティビティーとおすすめの英語教材を教えてもらった。
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家庭で楽しめる、英語教材のおすすめは、音の出る教材です。たとえば、コンピューターで遊べるCD-ROM、音楽が聴けるCDやDVDでしたら、子どもと一緒に楽しめます。保護者のかたには、小さいときに読んだ絵本やお話を洋書で読むことをおすすめします。すでに知っている話ですから、安心して楽しみながら洋書に取り組めます。また、保護者のかたが洋書を楽しんで読む様子を見ることで、子どもたちも「英語ができると楽しいな」という気持ちになります。
では、授業で行っているアクティビティーをご紹介しましょう。
(大意を一部和訳してお届けします)
ALT: 今度は、色を使ったゲームをするよ。準備はいいかな?
生徒たち:Yes!!
ALT:OK. じゃ、いくよ!
Touch something black! (黒いものに触って!)
生徒たち:(髪の毛やTシャツの模様など、黒いものに触る)
ALT:Black, black, black…… OK.
Touch something white! (白いものに触って!)
生徒たち:(上履きに触る子多数。チョークを触ってちょっと得意げなカオリ)
ALT:Shoes, shoes, shoes……choke. OK, very good.
Touch something orange!
Touch something red!
Touch something pink!
Touch something purple!
(友達やALTの服、教室内に貼ってあるアルファベットなど、いろいろな色を見つけては触りに行く生徒たち)
ALT:OK, great job, everybody!! (みんな、素晴らしかったよ!)
多くのゲームは自分で考えながら英語を使う経験ができるので、コミュニケーションが深まります。ご家庭でもぜひ工夫してみてください。