志茂田景樹氏に聞く 家庭での読み聞かせのポイントは?

直木賞を受賞した作家で、絵本作家でもある志茂田景樹氏。近年は「よい子に読み聞かせ隊」というグループを結成し、全国で読み聞かせの活動を展開している。志茂田氏に、家庭でもできる読み聞かせのポイントについて伺った。

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読み聞かせというのは理屈ではなく、その絵本が持っているメッセージを、感動と共に自然に伝えられるものなんですね。勇気を出すべき時は出すことが必要だとか、思いやりだとか、いろんなことを絵本が伝えてくれます。子どもと感動を分かち合い、同じ世界に入っていくということが大事です。

 

読み聞かせという言葉は、なんだか押し付けっぽくて実は僕はあまり好きじゃないんですよ。だから、ご家庭で読み聞かせをする時も、上から目線ではなく、親子で物語の世界に入っていく気持ちで楽しんでほしいです。たとえば、子どもが他のことに気をとられていても「お母さんが一生懸命やっているのになぜ聞いていないの!?」とならないでください。子どもというのは興味をひかれて楽しければ、自然にその世界に入って行きます。

 

そして、大人が思うよりも子どもたちは物語性というものを理解しています。2~3歳の子どもでも、幼児向けの絵本ではなく、物語絵本を好む子どもも多いです。幼児絵本でも小学生が好きなものもあります。意味のわからない言葉が出てきても、流れの中で理解したり、絵を楽しんでいたりするのでまったく問題はありません。

 

読み聞かせは、継続がいちばん大切です。読み聞かせを続けていくうちに、その人にしかできないスタイルができ上がってくると思うので、ぜひお子さんと一緒に楽しみながら続けてみてください。保護者のかたが気軽に、我が子と一緒に楽しい世界へ行こう、そこで楽しもうという思いで読み聞かせをしてほしいですね。

 

出典:志茂田景樹先生が語る「読み聞かせの力」【後編】 -ベネッセ教育情報サイト

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