【受験生の保護者必見】受験生が本気になったきっかけ5選

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受験生のお子さまがダラダラしている姿を見て、「こんなことで大丈夫なの?」と心配になったことはないでしょうか?

勉強を促したくなるけれど、「あまりうるさく言うとやる気が下がるかも……」と葛藤する保護者のかたも多いかもしれません。

今回の記事では、大学合格を果たした「進研ゼミ」を受講していた大学生が「本気で受験勉強に取り組み始めたきっかけ」5選を紹介します。
高校受験でも大学受験でも、受験生がいつ、どんなきっかけで勉強への意欲を高めるのかを知っておけば、お子さまの行動に対して焦りやいらだちを感じる場面が減り、ほどよい距離感でのサポートに役立つはずです。

※この記事は、2022年7月に「進研ゼミ」を受講していた大学生向けに実施した「まなびの手帳記事アンケート」をもとに作成しています。

この記事のポイント

やる気が出るタイミングは長期休みと新学期が多い

受験を経験した大学生に「本気で受験勉強に取り組まないと!」と思った時期はいつだったかを質問すると、「7月」「8月」と回答した人がめだちました。

「夏休みは受験の天王山」とよく言われますが、夏休みをきっかけに勉強への意欲を高めるお子さまはやはり多いようです。
7・8月以外では、4月と答えた人も多く見られました。
3年生に進級し、「いよいよ受験生!」という自覚から、本気で勉強を始める人は少なくないようです。
一方、注目したいのが、「9月」「10月」という声も見られたことです。

新学期がスタートする9月は、気持ちを切り替えやすいタイミング。
また10月は、本格的に受験勉強に取り組む同級生を見て「自分もやらなきゃ!」とやる気を高めるお子さまが多い時期のようです。

受験勉強に本気になるタイミング5選

では、受験生のお子さまは、具体的にどんなきっかけから本気で勉強に向き合い始めるのでしょうか?
大学生の体験談とあわせてご紹介します。

■模試の結果を見て

3年生になると模試を受験する機会が増えます。
期待した成績を出せずに「今のままじゃまずい!」という危機感を抱いたり、逆に努力が結果として表れるのが面白かったりと、模試をきっかけに勉強に本気になるお子さまは多いようです。

模試を受けるとその時点での実力がわかるので、結果がわかるたびに「やらなきゃ!」と気合いが入りました。
(東京外国語大 言語文化学部 C・Sさん)

■部活引退

部活がなくなると、時間に余裕が生まれ、関心が勉強へと向かいやすくなるため、自然と「やらなきゃ!」と本気モードに入るお子さまがめだちます。
まだ部活が忙しいお子さまも、引退後は自然と勉強にシフトしていくと期待できます。

部活を引退したら時間ができたので、放課後に学校に残って、がっつり受験勉強に取り組み始めました!
(京都大 農学部 N・Tさん)

■学校行事が終わった

文化祭や体育祭などの学校行事は、学校によっては3年生が主体となって進める場合もあり、準備中はなかなか勉強に身が入らないお子さまも。
でも、行事が終わったのを一つの区切りとして受験勉強メインの生活に切り替える人が多いので、できるだけおおらかに見守ってあげたいものです。

学校祭を全力でやりきって、周りも本気で勉強し始めたことに気付いたので、「そろそろ本気にならなきゃな」と気持ちを切り替えることができました。
(三重大 生物資源学部 W・Wさん)

■周りが受験モードに

同級生が受験勉強に本気になり始めたのを見て、「自分もやらなきゃ!」とスイッチが入るお子さまはたくさんいます。
その意味でも、新学期の始まりは大きなチャンスと言えそうです。

夏休み明けに、クラスメイトが受験勉強の成果について話すのを聞いて、「出遅れた!」と焦りが……。遅れた分を取り戻そうと、毎日やや多めの量をこなすようになりました。
(東北大 工学部 M・Nさん)

■あこがれの学校を自分の目で見て

志望校に通う自分をシミュレーションすると、勉強への意欲は高まりやすいもの。
受験生になる前に、オープンキャンパスや高校見学、学園祭などで志望校を訪れた経験をもつお子さまは多いかもしれません。
しかし、やる気を加速させる意味で、あこがれのキャンパスや校舎、学校生活の様子をもう一度体験しておくのも悪くありません。

なお、オープンキャンパスや学校説明会は夏休みに実施されるイメージがありますが、秋にも多くの学校で開催されています。
近年は、オンラインで開催しているところも多数見られます。
お子さまが受験に対してなかなか本気になれないようなら、日程を調べて一緒に参加してはいかがでしょうか。

志望大に直接足を運んで雰囲気を感じたことで「ここに行きたい!」という強い気持ちが生まれて、受験勉強にスイッチが入った。
(上智大 外国語学部 H・Iさん)

保護者の行動で受験生がうれしかったのは「見守ってくれたこと」

受験生のお子さまと接していると、「どんなサポートをしたらやる気が出るか」と迷う場面が多々あります。
入試が近づくにつれて緊張感を高めるお子さまもいて、保護者のかたも気を遣うのではないでしょうか。

そこで、受験を経験した大学生に「保護者にしてもらってうれしかったサポート」を尋ねてみました。
回答内容で多かったのは、「信頼して見守ってくれたこと」「必要な時には相談に乗ってくれたこと」でした。
お子さまの態度にヤキモキすることもあるかもしれませんが、あまり口うるさく注意せず、「見守り」に徹してみるとよいかもしれません。

いい意味で放っておいてくれたことと、相談に乗ってくれたことがうれしかったです。
(茨城大 人文社会科学部 A・Sさん)

自分はなかなか成績が伸びなかったので、母はきっと心配だったと思います。でも、「勉強しなさい」などと一度も言わず、ただ「がんばれ」と言ってくれました。陰ながらの応援に支えてもらいました。
(日本医科大 医学部 N・Iさん)

シンプルですが、勉強している時に「がんばってるね」などと努力をほめてもらうのは、やはりうれしかったです!
(青山学院大 経済学部 N・Mさん)

お子さま自身も「がんばらなきゃ」と感じている

受験勉強は、最終的にはお子さま自身ががんばるしかありません。
そのことは、お子さま自身もわかっており、ちょっとしたきっかけで、受験勉強モードに切り替えられるものです。
保護者のかたとしては、体調管理や食事の用意などのサポートをして、あとはどっしり構えてはいかがでしょうか。
さりげなく見守ってもらうことで、きっとお子さまも安心してがんばれるはずです。

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