【体験談】「高3秋までE判定…からの大逆転合格!」そんな先輩は、一体どんな対策をしたのか?
高3の秋になると、受験生本人だけでなく保護者のかたも、模試の結果が今までよりさらに気になるはず。
お子さまががんばっているのを見守ってきただけに、合格可能性判定がE判定だと「志望大を変えたほうがよいのでは?」などと感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、1つお伝えしたいのは、「E判定からの大逆転合格」を果たした人は実はたくさんいるということ。
この記事では、高3・秋の模試でE判定だったにもかかわらず第1志望大に合格した大学生の体験談をご紹介します。
「どんな直前対策で一気に力を伸ばしたのか?」に加えて、「保護者のかたがしてくれてうれしかったこと」なども取り上げているので、お子さまの受験勉強をサポートするための参考になさってください。
「基礎・基本」を大切にしながら「模試と入試は違う」と割り切る
まずは、高3・秋の模試でE判定でも志望大合格を達成した大学生に「秋からどんな入試対策をしましたか?」と質問したところ、回答の内容は大きく2つに分けることができました。
1つは、「受験が迫っていてもしっかり基礎固めをする」こと。
模試で間違えた問題を見直し、正解するための知識を身に付け直すことが、結果的には合格への近道となるようです。
もう1つは、「模試の判定を必要以上に気にしない」こと。
「大切なのは入試本番で合格点を取ること!」と割り切り、模試を活用して弱点を補強していくポジティブな姿勢が、成功を呼び寄せたのかもしれません。
\体験談/
E判定でも落ち込まずに「模試と入試は違う!」と気持ちを切り替えて、徹底的に早稲田大の過去問に取り組みました。自分が受験する学部だけでなく他学部の過去問も解きながら時間配分や解く順番などのコツをつかみ、戦略を立てていきました。実践的な入試対策に割り切ったことで合格できたのだと実感しています。
(早稲田大・文学部 Y・Kさん)
数学が特に伸び悩み、模試では応用問題が全滅……。理由を考えたところ、「自分は公式や解法をただ暗記していただけだった」と気付きました。そこで、「なぜその公式を使うのか」や「どの公式と混同しやすいか」などの基本を意識しながら問題演習をするようになりました。丸暗記をやめることで応用問題がグンと解きやすくなり、本番に向けて実戦力を伸ばすことができました。
(東京農業大・農学部 K・Kさん)
不足しているところを確実に補う努力をしました。特に英語では単語帳を早く回して、長文を毎日読み、数学では苦手単元から手を付けました。毎日何ページ、いつ終わらせるのかを決め、ズレは1週間以内に修正しました。
最大限スキマ時間も活用し、疲れすぎたら「~している間だけ、~」といった息抜きをしながら、継続的に走り続けることが合格につながったと思います!
(中央大・文学部 H・Eさん)
保護者にしてもらってうれしかったのは「いつも通りの対応」
今回のアンケートでは、大逆転合格を果たした大学生に「E判定を取ってしまった時や、実力とのギャップを感じたりした時に、保護者のかたにしてもらってうれしかったこと・イヤだったことは?」という質問も投げかけてみました。
回答で多かったのは、「模試の結果についてうるさく言わず、いつも通りに接してくれた」「伸びた教科などを見つけてほめてくれた」といった声でした。
E判定で自信をなくしている時に、保護者のかたがどっしり構えていてくれることで、落ち着きを取り戻せた受験生は多いようです。
\体験談/
いくら弱音や愚痴を吐いても何も文句を言わず、時には共感しながら話を聞いてくれて、気持ちが楽になりました。「判定が上がらないから志望大を変えたい」「やっぱり明治大をめざしたい」と言うことがコロコロ変わっても、いつも私の意思を尊重してくれて感謝しています。
(明治大・法学部 S・Oさん)
うれしかったのは、「点数や判定も大事だけど、何ができて何ができなかったかを自分自身でちゃんと確かめて次につなげることが大事だからね」と言われたこと。模試に対する考え方が変わったし、寄り添ってもらえている気がしました。
(青山学院大・教育人間科学部 M・Hさん)
「保護者にガッカリされるとつらい」という声も
模試で結果を出せなかった時に、「保護者がいつもと同じように接してくれてうれしかった」という声が多い一方で、「ガッカリされると落ち込んだ」という意見もありました。
もちろんお子さまも、保護者のかたが本気で応援してくれていることはわかっているでしょう。
ただ、受験を数か月後に控えたナーバスな時期でもあり、保護者のかたの反応を必要以上に重く受け止めてしまう受験生も少なくないようです。
「応援する姿勢を前面に出しつつ、結果に一喜一憂しない」というのはとても難しいですが、揺れ動くお子さまの気持ちにできるだけ寄り添ってあげられたらすてきですね。
\体験談/
E判定だったことを伝えた時に、「そっか」とがっかりされてつらかったです。親の気持ちもよくわかるのですが、一番ダメージを負っているのは本人なので、私の前では落胆を見せないでほしかったなぁ……と思います。
(同志社大・経済学部 S・Nさん)
受験期はずっと、親や先生に「がんばって」と言われることがイヤでした。励まされているのはわかっていても、「こんなにがんばっているのに、どうしてこれ以上がんばらないといけないの?」と感じてしまって……。
(成蹊大・理工学部 N・Mさん)
まとめ & 実践 TIPS
高3の秋に模試の結果がE判定だと、受験生も保護者のかたもつらいでしょう。
でも、あきらめずに対策を続ければ、入試本番まで力は伸びていきます。
お子さまが悔しさや落ち込みをバネにできるように、お子さまのがんばりを、最後までさりげなく応援してあげてください。
※2023年8月に行った「逆転合格体験・保護者とのエピソードに関するアンケート」に寄せられた、E判定でも第1志望大に合格したかた(96人回答)の体験談をもとに作成。