高校生のなりたい職業ランキング3位の「プログラマー」はどんな仕事?気になる給料や向いているタイプは?【2021年度】

高校生に、将来なりたい職業についてアンケートを実施しました。この記事では、TOP10にランクインした一つひとつの職業について、仕事内容から将来性、そのための進路や適性まで、詳しい情報をお伝えしていきます。今回フォーカスするのは、第3位の「プログラマー」です。気になるランキングは最後の章で!

この記事のポイント

プログラマーって、どんなオシゴト?

コンピュータを動かすためのプログラムを作成する

コンピュータには、大量の情報を迅速かつ正確に処理するために、あらかじめプログラムが組み込まれています。ちなみにプログラムとは、情報処理の手順を命令する文章のこと。プログラマーの仕事は、コンピュータ用の特別な言語を使ってこのプログラムを作成することです。

システムエンジニアが建築士ならプログラマーは大工さん

コンピュータのシステム開発関連には、「システムエンジニア」という仕事もあります。システムエンジニアは、プログラムの設計をする仕事です。設計書には、つくろうとしているプログラムについて、どのような仕組みでどのような機能を持たせるのかが書かれています。その設計書に従ってプログラムを作成するのがプログラマーです。つまり家づくりに例えると、システムエンジニアが建築士でプログラマーが大工さんという感じになります。

プログラマーの仕事は、システムエンジニアが書いた設計書を理解することから始まります。それから、「プログラミング言語」と呼ばれる言語を使い、コンピュータを動かすための「コード」という文章を書いていくのです。書いたコードにミスがあると、プログラム全体が動かなかったり誤作動を起こしたりするため、それだけ緻密な作業が求められる仕事になります。

プログラミングとテストを何度も繰り返す

プログラムを作成するだけで仕事は終わりません。作成したら、設計書通りに動くかどうかをテストします。多くの場合はミスや漏れが見つかるため、再びプログラミングを行うことに。これを何度も繰り返すことで完成するのです。

また、実際に使ってみて初めてバグが見つかることもあります。スマートフォンのアプリなどで経験があるかたも多いでしょう。つまり、クライアントに納品した後も、保守作業としてプログラムの修正を続けることが多いのです。

チームで行うことが多い仕事

プログラミングはチームで行うことも多いです。なかには、数十人で何年もかけて作成する大規模なものもあります。またプログラムは、1人で完結せずに他の人に引き継がれていくことも多いです。誰が担当しても困らないように、極力わかりやすい形でコードを記述することが大切だといわれています。

プログラマーの働き方って、どんな感じ?

勤務先は多岐に渡る

プログラマーの主な勤務先は、コンピュータメーカーやソフトウェア開発会社、情報処理サービス会社などです。近年では、一般企業や官公庁、研究機関などにも活躍の場が広がっています。

フレックスタイム制の会社も多い

プログラマーが勤務する会社は、フレックスタイム制を採用していることも多いです。納期に間に合わせるため、夜遅くまで働くこともあるプログラマー。クライアントの要望で仕様が変わることも多く、時間に追われやすいハードな職業としても有名です。

クライアントの要望で忙しくなることも

先ほどもお話したように、設計書の仕様はクライアントの要望で変更されることがよくあります。そうするとつくるべきものが変わってしまうため、やり直しをしたり追加の作業をしたりしなければなりません。仕様が変わっても納期が変わらない場合は、大急ぎでの対応が必要となります。

プログラマーの給料って、どれくらい?

給料

平均給与 29万8500円/月
年収 約418万円

男女計の平均年収は約418万円。多くのプログラマーの給与形態は「基本給+時間外(残業)手当+各種手当」となっています。このうち、手当として支給されることが多いのは、役職手当、休日出勤手当など。時間外手当については、一定時間(月30時間など)までは固定の手当としている企業もあります。納期のある仕事なので、残業時間が長くなってしまいがちだからでしょう。

プログラマーの将来性は?

コンピュータ社会の発展でニーズは高まる

近年のコンピュータの技術革新はめざましいもの。それに伴い、システム開発の中核を担うプログラマーのニーズはいっそう高まっています。また、システムの専門化が進んでいるため、専門分野に応じたより高度な知識が求められるようになっていくでしょう。

常に勉強する姿勢が求められる

ITの進歩はどんどん加速しており、次々と新しく高度な技術が生まれています。プログラマーとして将来成功したいのであれば、新しい技術や情報に対して敏感になり、どん欲に勉強し続けることが必要。ただ言われたことをこなすだけでなく、クリエイティブにプログラムをつくり出す力を身に付けることが大切です。プログラミングの勉強は高校生からでも可能なので、興味がある人は今から取り組んでみてもよいですね。

人手不足改善が働きやすさのカギ

IT業界全体では人手不足が深刻化してきています。その穴を埋めるため、長時間労働をこなしている人がいるのも事実。少しずつ改善されてきているものの、まだIT業界全体が「ブラック」だと見なされる風潮は強いです。優秀なプログラマーが数多く求められているなか、今後は人材確保が働きやすさのカギとなっていくでしょう。

プログラマーに向いているのはどんなタイプ?適性は?

論理的な思考力

プログラムは決まった形を取らない限り動作しません。つまりプログラミングには、物事の筋道を立てて論理的に考えていく能力が必要。手順を一つひとつ正確に組み立てていく集中力もあると、効率良く、質の高い仕事ができるでしょう。

根気強さと体の丈夫さ

プログラミング言語などの抽象的な記号を使い、膨大な量のプログラムをつくることがプログラマーの仕事。残業の多さや長時間のデスクワークといったハードな仕事をこなすには、根気強さや体の丈夫さが必要になります。コンピュータやプログラミングが好きという明確な志望理由があると、前向きに仕事に取り組めるかもしれません。

コミュニケーション能力

大きなプログラムを作成する際は、何人ものプログラマーが協力して仕事を行います。システムエンジニアとの協力も必要。クライアントの会社に派遣されて仕事を行うこともあります。ただコンピュータに向かうだけでなく、周囲の人としっかりコミュニケーションが取れる協調性を持ち合わせていることが理想です。

積極的に勉強する意欲

プログラミング言語にはたくさんの種類があります。キャリアアップを目指すためには、使える言語を増やしたり深く理解したりという、常に勉強する姿勢が必要です。また、この分野の仕事は新しい技術が生まれやすく、流行り廃りも激しいもの。新しい技術を身に付けるために、プライベートでも積極的に勉強していけるとよいでしょう。

プログラマーになるには、どうすればいいの?

特別な資格は必要なし

プログラマーになるために、取得を義務づけられている資格はありません。企業に入社して一定期間研修を受け、それからプログラマーとして配属されるのが一般的なコースとなっています。そのため、未経験者を歓迎している企業も多いです。関連の資格試験としては、経済産業省認定の「情報処理技術者試験」があります。なかでも「基本情報処理技術者」はプログラマーとしての基本の資格といわれているため、取得しておくのがおすすめです。

社内研修制度を利用すれば文系出身者でも活躍できる

社内研修制度が充実している企業が多いため、文系出身のプログラマーもたくさんいます。もちろん、理学系、工学系学部の関連学科でコンピュータに関する高度な知識を得ればなおよいでしょう。コンピュータ系専門学校を卒業してプログラマーをめざすケースもあります。

プログラマーに関連する資格や職業には、どんなものがあるの?

キャリアアップも目指せる資格

プログラマーに関連する代表的な資格として「情報処理技術者試験」があります。この試験は技術や知識のレベル、分野ごとに複数の区分が設けられているもの。このうちプログラマーとしての基本的な力を測るものとして挙げられるのは、「基本情報処理技術者試験」です。IT技術者の登竜門的な資格として知られており、年間延べ10万人前後が受験しています。合格率は25%前後。簡単な試験ではないため、大学や専門学校、あるいは独学で、プログラミングに触れておくとよいでしょう。

情報処理技術者試験の中には、「応用情報処理技術者試験」という上級の試験もあります。また、各プログラミング言語に関する資格試験も多数あるようです。必須資格がないプログラマーですが、キャリアアップを目指すうえでは積極的に資格を取得した方がよいでしょう。

関連する職業

システムエンジニア/ゲームクリエイター/OA機器インストラクター/CADオペレーター/システム監査技術者/キーパンチャー/カスタマーエンジニア/システムアドミニストレータ/ネットワーク技術者

プログラマーに関連した職業は、コンピュータ系の職業の中から見つけることができます。このうちシステムエンジニアは、プログラマーにとても近い職業。プログラマーの転職先としてもなじみ深いものです。そのほかの職業も、プログラムやコンピュータに深く関わるものが多くなっています。

高校生 なりたい職業ランキングTOP10

第1位 看護師
第2位 地方公務員
第3位 プログラマー
第3位 システムエンジニア
第5位 保育士
第6位 薬剤師
第7位 管理栄養士・栄養士
第8位 心理カウンセラー
第9位 高校教諭
第10位 歌手、ミュージシャン
第10位 ゲームクリエイター

意外に堅実な職業から、表現・クリエイティブ系の職業まで多彩なラインナップになっています。
高校生には、未来に向かって自分らしく、興味や関心を追いかけてもらいたいもの。そのためには、情報収集も欠かせませんよね。

まとめ & 実践 TIPS

高校生のなりたい職業3位のプログラマー。システムエンジニアの書いた設計図をもとに、コンピュータを動かすためのプログラムを作成する仕事です。コンピュータメーカーやソフトウェア開発会社だけでなく、一般企業や官公庁などにも活躍の幅は広がっています。コンピュータ社会の発展とともに、今後もニーズが高まっていくでしょう。特別な資格が必要ないプログラマー。仕事はハードですが、プログラムが好きな気持ちと常に勉強する意欲があれば、どんな学部からでもチャレンジできる職業だといえるでしょう。

「プログラマーになりたい!」と考えている高校生は、どんなところに魅力を感じているのでしょうか? この情報も手がかりの一つにして、夢に向かって進み続けてくださいね!

出典:マナビジョン 職業紹介「プログラマー」
https://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/job/list/197/index.html?utm_source=kj&utm_medium=banner&utm_campaign=manabi

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