出題範囲が広いテストで着実に点を伸ばしていくには?【中学受験】
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塾の月例テストではよい点を取っていて現在のクラスを維持できているけれど、模試のように出題範囲の広いテストでは思うように点が取れない……そんなお子さんに必要な勉強法について、森上教育研究所がお伝えします。
模試は過去問に取り組み、きちんと準備をしたうえで受験する
月例テストと違って、模試の場合は広い範囲から出題されますから準備は大変だと思いがちです。そのため全く準備をしないで模試を受けて「実力テストだからこれでいいんだ」などと言っているお子さんもいらっしゃるようですが、これはとてももったいない受け方です。十分準備して受けることで、得点を取る力が徐々に身に付いていくのですから、「模試こそ準備をして受ける」ということを肝に銘じてください。
ではどんな準備をするかというと、基本は昨年度行われた過去の模試の問題に取り組んで練習をすることです。四谷大塚でも日能研でも、主要な模試の場合、昨年度の問題は必ず手に入ります。まずは、自宅で昨年度の問題に取り組み自己採点して、どのような問題が出ているのか、自分はどの程度解けるのかをチェックしましょう。
そのうえで、どういう順番で問題に取り組めばいいのか、自分の得意な分野の問題と苦手な分野の問題をどう時間配分するかといった戦略を立てます。さらに予行演習をしてみて理解が不十分だなと感じた分野は、演習問題に取り組むといった補強もしておくと安心です。準備を始める目安としては、3週間前から始めれば完璧で、2週間前であればまあまあできます。1週間前ではほとんどできないと思ったほうがいいでしょう。
模試の後は正答率50%以上の問題を必ず解けるよう、復習の徹底を
模試を受験した後は、復習が重要です。問題の正答率をチェックして、正答率が50%以上の問題でミスをしているところについては、次に出たときに必ず正解できるように徹底してつぶしていきましょう。そうすると、模試を受けるごとに正答率50%以上の問題でのミスがどんどん少なくなっていきますので、偏差値も上がっていきます。
模試で結果が出ないと、本番でも実力が出せないのではないかと心配される保護者のかたもいらっしゃるかと思います。入試で実力を発揮できるメンタルの強さは、やはり模試で着実に結果を出すことでしか鍛えられません。これだけ準備をしているのだから大丈夫、と自信を持って模試を受けられるよう、しっかり模試の準備のサポートをしてあげてください。
まとめ & 実践 TIPS
模試は十分準備して受けることで、得点を取る力が身に付いていきます。できれば3週間前、最低でも2週間前から、昨年度の過去の模試の問題に取り組み、問題内容、どの程度解けるのかをチェックし、時間配分などの戦略を立てましょう。さらに理解が不十分な分野は、補強もしておくと安心です。受験した後は、正答率50%以上の問題でミスをしているところは徹底して復習しましょう。こうした準備を行って結果を出すことこそが、入試本番で実力を発揮できるメンタルの強さにつながります。
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