受験生の定期テスト対策 スケジュール立てのポイント [高校受験]
通知表の成績を点数化した内申点は、高校の合格可能性を左右しますから、受験生にとって、定期テストはとても大切です。そこで、今回は定期テスト対策の計画立てのポイントについてお話しします。
2週間前から、万全の対策で
内申点の計算方法は各都道府県によって違い、選抜方法も学校によって異なりますが、定期テストでがんばっておけば、入試で一歩リードできることはどこでも共通です。私立高校でも、特に推薦入試では内申点が重視されます。
ですから、定期テストの2週間前になったら対策に集中し、万全の準備をして臨んでほしいものです。内申点の計算方法は都道府県教育委員会のホームページで確認できますので、ぜひ一度、お子さまと一緒に今の成績で仮の内申点を出してみてください。定期テストの成績が、高校入試にどの程度影響するか実感できると思います。そのうえで「定期テスト対策、どういう計画でする?」などと声をかけて、本人の自覚を促すとよいでしょう。
手を抜けない、実技4教科のテスト対策
つい後回しにして手が回らなくなりがちなのが、実技4教科のテスト対策です。近年、内申点の計算において実技4教科を重視する都道府県が増えています。
たとえば東京都では、2016年度から、
5教科×5段階 + 実技4教科×5段階×2倍 = 65点満点(3年生の成績のみ)
と、実技教科の比率を2倍して計算することになりました。
もちろん、実技教科は定期テストだけで成績が決まるわけではありませんが、まったくテスト勉強をせずに不本意な成績を取ってしまうと、入試の際、非常に不利になります。きちんと時間を確保して、手を抜かずにテスト対策を行うことが大切です。
テスト対策に集中しやすい環境づくりを
テスト対策の計画は、部活のある日と、部活が休みになってからとに分けて立てるのがコツです。9教科分の学習には時間がかかりますから、部活のある日もしっかり課題を決めて、テスト対策を進めていってほしいものです。
また、成績のよいお子さまは、たいてい夕食前などのすきまの時間帯をうまく活用しています。すきま時間に漢字や英単語の暗記や計算など、手軽にやれることに取りかかっておくと、気分的にも弾みが付き、その後の学習に集中しやすくなります。
保護者のかたは、食事やお風呂の時間を一定にするなどして、お子さまが立てたスケジュールがうまく運ぶよう、勉強しやすい環境をつくってあげてください。「勉強しなさい」と言われるより、家族にそれとなく応援されていると感じたほうが、より前向きな気持ちでテスト対策に取り組めるものです。
(筆者:安田理)