高校生が志望大を決めた時期はいつぐらい?
高校生のお子さまを持つ保護者のかたは、「大学に合格した人は、いつぐらいから志望大を決めていたのか」が気になるのではないでしょうか? 今回の記事では、大学に合格した人を対象にしたアンケートを元に、「志望大を決めた時期」と「なぜ、その時期に決定したのか」を考察していきます。
約3分の1の人が、高3になる前に志望大を決定
【グラフ1】
【グラフ1】は大学生620人を対象に、「志望大を決めた時期」を聞いたアンケート結果です。このグラフを見ると、部活を引退後の夏休み前後にあたる「高3の7月~9月頃」という回答が最も多くなっています。次に回答が多かったのは「高3の1月~3月頃」。これはセンター試験の結果を受けて、最終的な出願先を決めたからだと考えられます。
また、このグラフによると、約3分の1の人が高3進級以前に志望大を決めています。これらの人が志望大を決めた時期としては、「高2の7月~9月頃」が一つの山になっています。これは、夏休みのオープンキャンパスへの参加が志望大決定に影響していると考えられます。また、高1の段階で志望大を決めた人は、「大学で取りたい資格があった」「将来、学びたい学問、就きたい職業がすでに決まっていた」というタイプが多いようです。
できるだけ早い段階から、興味のある学問や大学・学部調べを促すのがベター
【グラフ2】
【グラフ2】は、標準的な大学の合格者と難関大合格者がそれぞれ、どの時期に志望大を決めたのかを示したものです。このグラフを見ると、難関大合格者のほうが早い段階から志望大を決めている傾向がうかがえます。また、難関大合格者の約半数の人が高3に進級する前に志望大を決定しています。こうした結果になるのは、早い段階で目標が明確になったほうが、学習に対するモチベーションが上がるからだと考えられます。
大学・学部選びのための情報収集は早いに越したことはありません。高2の前半ぐらいから、興味のある大学・学部・学科について調べ、夏休みにオープンキャンパスに参加して、志望大を絞り込んでいくというのが、理想的な流れといえるでしょう。まずは、世の中にどのような学問があるのか、興味のある学問がどの大学・学部で学べるのかを調べ始めるように、お子さまに声をかけてはいかがでしょうか。