高校受験、目前の1~2か月の努力で差が出ると専門家

高校受験、目前の1〜2か月の努力で差が出ると専門家高校受験本番が迫ってきた。落ち着かない気持ちでお正月を過ごした家庭も多いだろう。限られた時間を有効に使い、万全な状態で受験本番を迎えるために、今、やっておきたいことがある。ベネッセ教育情報サイトでは、受験生にとって大切なこの時期の過ごし方について、安田教育研究所の安田理氏に伺った。***私立高校の推薦入試を希望している場合、中学校側と私立学校側の入試相談が冬休み前に行われているはずです。そこで「推薦入試を受けてください」と言われたことを「内定」と勘違いしないこと。面接や作文で不合格になることもあるのです。「意欲がまったくみられない」「髪形や服装がだらしない」といった理由で、面接で不合格になることが多いようです。身だしなみや話し方など、気付いたことは今のうちに注意してあげてください。作文のテーマは、中学時代の印象的な出来事や高校生活への抱負など、オーソドックスなものがほとんどです。去年出たテーマと字数を調べて、練習しておくことが大切です。その学校の推薦入試がどういうスタイルで、合格率はどのくらいなのか、このタイミングでもう一度確認しておきましょう。推薦入試を希望したのに「一般入試に回ってください」と言われたら、これはもう猛勉強しかありません。過去問をひたすら解いてみて、できなかった単元はしっかりと復習してください。ぜひやってほしいのは、すでに取り組んだ過去問題集や模擬試験などで「間違えた問題」を解き直すこと。模試はどこで減点されたかもわかるので、弱点を効率的につぶすことができます。新しい問題集に手をつけるより、一度取り組んで間違えたものをクリアしていく方が、よほど身に付きます。多くの中学生は、冬まであまり勉強していないもの。ここ1〜2か月の努力で大きく実力を伸ばす子が多いのです。保護者のかたは学ぶ環境を整え、ふだん通りの生活リズムを守れるよう気を配ってあげてください。

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