センター試験直前! 保護者ができること
いよいよ間近に迫ったセンター試験。お子さまが100%以上の力を発揮できるように、「できることなら何でもしてあげたい」とお思いのかたも多いでしょう。とはいえ、干渉しすぎはかえって本人の負担となりかねません。いま、本番を迎える受験生の保護者としてできることは何でしょうか。
時間・場所・交通経路を知っておく
まずは情報面。いつ、どこでセンター試験が行われるのかを知っておけば、遅刻や試験日忘れ(!)を防ぐことができます。
2016年度入試のセンター試験は1月16日(土)、17日(日)の2日間にわたり、指定された会場(高校、大学、予備校など)で行われます。会場は人によって異なるほか、開始時間も受験する科目によって変わりますので、お子さまが寝坊や遅刻をしがちな場合は何時に家を出るつもりなのか聞いておくといいでしょう。
時節柄センター試験は雪に見舞われることも多く、移動に時間がかかるかもしれません。また天候に問題がなくてもラッシュ時の交通機関は定刻通り運行されない可能性があります。もし出発時間について相談を受けたらそれらの点についてもアドバイスしてあげるとよいでしょう。
生活面でできるサポートは?
緊張や不安で勉強が手につかなくなったり、焦りから深夜まで勉強をがんばりすぎてしまったり。ラストスパートの時期になると、受験生の気持ちの変化はこれまで以上に大きくなり、それにつれて生活習慣が乱れがちになります。本人がコントロールできているようなら多少の不規則さはしかたないものとして割り切ってよいかと思いますが、意図せず不規則になってしまい悩んでいるようであれば、声をかけてあげてもよいでしょう。
ただし、保護者のかたから「○時に起きなさい」「○時まで勉強しなさい」と一方的に指示をするのは意欲を削いでしまうので逆効果。いつ起きたいのか、何時から何時まで勉強したいのかなど、本人の意思を確認して、その時間になっても違うことをしていたら知らせる、というスタンスがオススメです。
また、本番に向けて体調を整えるために、毎日の食事は胃腸に負担がかからず、栄養バランスのよいものを用意してあげたいものです。試験当日にお弁当を持たせるのであれば、本人に希望を聞いておきましょう。凝ったものより、サッと食べられるもの、消化がよいものが好まれるようです。
「何もしないこと」もできることのひとつ
そしてこの時期に保護者としてできることの中で最も大切なのは、手を貸してあげたくなる気持ちをこらえて「見守ること」ではないでしょうか。
何もしなくても、すでにお子さまは目の前の受験に向けて、不安と戦いながら、自分なりにできることを考えて精一杯取り組んでいるはず。保護者のかたが心配している態度を表せば不安を助長してしまいますし、「あれもやってあげよう、これもしてあげよう」という態度はプレッシャーを大きくするばかりです。
「何かしてほしいことがあったら遠慮なく言ってね」と告げて、リクエストがあれば応える。それ以外は本人を信頼して見守る。心配でしかたがなくてもグッとこらえてください。ふだん通りのあなたがそばにいる、ということがお子さまにとって一番の安心材料となり、本番で全力を出しきることにつながるはずです。