夏の終わりの切なさよ。なう。[大学受験]

それにしても今年の夏は暑かったですね。
やっと秋の気配を感じられるこの頃ではありますが、私は忘れない、この夏を。

この夏……人生で初めて浪人生と暮らすアツいアツい夏……。

結果は「思った以上に気持ちがくじけた夏」でありました。

基本的に予備校には「夏休み」というものはないのですが、通常授業に代わって
「夏期講習」というものになります。午前中から始まっていた授業が午後からに。
当初は「夏期講習に代わっても、今までどおり朝イチで登校するのは変えない。」と
宣言しておりましたムスメですが、この宣言が「なかったこと」になるのも早かった。

なにしろ朝、起きられない。
通常授業時は6時に起きていたのが、布団から出るのが8時過ぎに。
(もちろん私は10分ごとに声かけをしておりますよ、鬼のような形相で。)
もぞもぞと起きだし、のろのろと準備が終わったころには太陽は灼熱だ。
駅までの道のりのなんと長いことか(実際には10分程度ですが)。

ついには「予備校までベルトコンベアーで寝たまま運んでほしい。」という名言まで。

これはすべて夏の暑さのせいだわ、涼しくなればきっと大丈夫、と信じることにします。
なんとかしてほしい。なんとかしないと、どうにもならない。

そして、気になることがひとつ。

近頃のムスメ、何をしていても、それがどんなに楽しいことでも、むしろ楽しければ楽しいほど
「このあと勉強しなくちゃならないんだよな……。」とずーっと考えているんですって。
頭の中にはいつでもダークなイメージがいっぱいで、勉強に集中できないときがある、と。

それはつらい。それでは朝も起きる気持ちが萎(な)えていくだろう。

現役時代は、勉強以外にも学校生活のなんやかんやで、気がまぎれることもあったでしょうが、
浪人時代って本当に受験勉強しかないですものね。

受験の不安は受験勉強をすることでしか解消できない、という切ない事実に直面して、
ムスメも相当参っているようです。

今年の夏は、そんな切ない夏でした

涼しさとともに気持ちの平安が戻ってきますように。

プロフィール


おぐらなおみ

漫画家&イラストレーター。長女(25歳)長男(19歳)のベテランママン。急に汗をかく、突然ドキドキするなどの更年期症状と付き合っています。趣味は散歩というか道草。知らない路地をガンガン歩いてよく迷子になる。東京在住。
著書に『働きママン(シリーズ続刊あり)』『私の穴がうまらない』など多数。
Twitter @ogura_naomi

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