高校受験のプロが語る、模擬試験を上手に活用するコツ

高校受験のプロが語る、模擬試験を上手に活用するコツ夏休みも終わり、高校受験を控える子どもたちにとっては、これからが受験勉強も正念場。入試に向けて模擬試験を受ける機会も多くなるだろう。ベネッセ教育情報サイトでは、安田教育研究所の安田理氏に、模擬試験の上手な受け方や学習への生かし方について伺った。

 

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模擬試験には、大きく分けて二つの役割があります。

 

(1) 苦手な教科・単元、答案作成上のウイークポイントを発見する
(2) 志望校の合格可能性を探る

 

模試というと、(2)の合格可能性ばかりに注目しがちですが、9月・10月の段階で重要なのはむしろ(1)です。苦手の克服にはもちろん時間がかかりますし、答案作成上のミスには一人ひとり癖があり、入試直前に気付いてもすぐには直せません。しかし、合格可能性は、まだまだこれから伸ばすことができます。模擬試験は、弱点を効率よく見つけて補強し、志望校までの距離を縮めるのに最適のツールです。受けっぱなしはもったいないので、子どもと一緒にチェックし、答案や成績表の隅々まで活用してください。

 

成績表には、小問ごとの正答率が示されています。正答率が80%以上の問題を落としている場合、その単元が苦手で理解不足なのか、ケアレスミスによる減点なのかを見極める必要があります。苦手なら、教科書レベルに戻って基礎から復習が必要かもしれません。正答率の高い問題の苦手をなくすことは、9月・10月の最優先事項です。正答率80%以上の問題がミスなくできるようになれば、合格可能性は大きく広がります。

 

また、学習の内容はほぼ理解できているのに、設問の読み間違いや単位の付け忘れなどのミスで減点されるのはとてももったいないことです。ミスには自分の癖が出ますので、時間をかけて意識的に直していくことが必要です。各教科で答案作成上のミスをなくすと、偏差値5くらいは比較的たやすく上がることも伝えておくとよいでしょう。

 

出典:模擬試験の上手な役立て方 成績表・答案の見方とアドバイスの仕方[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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