予備校でも三者面談? とまどうマンガ家の母に、娘の反応は……
マンガ家おぐらなおみ氏の長女は、高校卒業後、大学受験に向けて予備校に通っている。新しい環境での学習にも慣れてきたころ、「三者面談」の知らせが届いたという。「予備校にも三者面談が?」ととまどうおぐら氏に、ベネッセ教育情報サイトが話を聞いた。
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あるんですね三者面談、予備校なのに。いや、むしろ「予備校だからこそ」という考えかたもありますね。一度は入試で涙をのんだ親子を、そっと優しい言葉で、あるいはきゅーんと厳しい言葉で励まし、やる気を出させ、そして合格へ導いてくれる……。なんともすてきな三者面談。
この面談については希望者のみということだったので、一応ムスメに相談したところ、「どっちでもいいよ」と言っておりました。しかし、こういうチャンスを逃してはいかん。三者面談だって学費の一部だと思えば、せっせと足を運ぼうぞ、と思うワタクシでございます。
ここでふと、先日お目にかかった、就職セミナー講師をされているかたの話を思い出します。
「子離れできない親が大学生の自立を妨げる」という趣旨の話を伺ったのですが、入試当日や入学式に保護者が同伴し、その延長で就職活動にも同伴する親が増えている。そういう親のために「親子で勝ち抜く就職活動」みたいなセミナーを開催して、「親御さんは就職活動に参加しない方がいい」という内容のことを話している、というなんとも笑いばなしのようなことが行われているそうで。
「予備校の三者面談」はこれに近い話ではないのか?
……こういうことを考え始めると、答えの出ないループにはまってしまいます。
大手予備校に通った経験のあるオットに聞いても「昔は三者面談なんてなかった」「弁当を持っていくこともなく、外食していた」「博多ラーメン食べたい」と、話がどんどん脱線していくのでムカつくのですが、昔はなかったものが今はあるということは、やはり要望が多いのでしょう。
とりあえず、疑問を持ちながらも今回は参加してみます。せっかくの(?)浪人生活、経験できることはしておこうと思います。
出典:びっくり面談、なう。[大学受験] -ベネッセ教育情報サイト