高1の1学期が大学受験にも影響? 知っておきたい正しい過ごし方
この春、高校生となった新高1生は、新しい生活への期待に胸をふくらませていることだろう。実は高1の1学期は、大学受験の成否をも左右しかねない大切な時期。そこで、1学期の過ごし方の4つのポイントを、ベネッセ教育総合研究所の村山和生氏に教えてもらった。
***
1)1学期の成績や順位に踊らされない
1学期によくあるのが、中間考査などで初めて真ん中より下の順位となり、自信をなくしてしまうという例です。周りは皆、同じ努力をして合格してきた人たちですから、中学時代より順位が下がるのは当然。この時点では、順位より授業を理解できているかどうかが有効なバロメーターになります。順位が高い場合も中学時代の「貯金」を使っているだけだと思い、過信しないようにしましょう。
2)主体的に予習復習
大学入試の変化からもわかるように、今の高校生に求められているのは知識の量ではなく、知識を「発展・応用させる力」です。教科書の丸暗記ではなく、他の解法はないか、他の教科につなげられる点はないかなど、発展的に考えるよう心がけましょう。課題さえやっていればいいという考えを捨て、主体的に予習復習してください。
3)少なくとも「ノートの見直し」を
高校の授業は中学に比べてスピードが速く、量も多くなります。「定期考査ごとに振り返ればいい」と考えていると、いざ復習する時にやるべき量の多さにがく然としかねません。毎回の授業のたびに復習することが理想ですが、時間が取れない場合は最低限「ノートの見直し」をしましょう。
4)短時間でも毎日コツコツ
1日の理想の勉強時間はよく、「学年+1時間」と言われます。忙しくて時間を確保できないという人も、通学の移動時などのスキマ時間を活用して、5分でも10分でもいいので毎日学習しましょう。短時間でも毎日やる習慣が身に付いたら、「学年+1時間」を次の目標にしてください。
出典:大学受験をも左右する!? 新高1生が知っておくべき、正しい1学期の過ごし方とは? -ベネッセ教育情報サイト