高3の娘が 友達ではなく「母」と一緒に大学説明会に行くワケは?
大学受験を控えた長女に誘われ、大学説明会に一緒に出かけた漫画家のおぐらなおみ氏。時は高3の9月。「“今さら感”は否めない」と思っていたおぐら氏だが、いざ行ってみれば想像以上の効き目が。だが、長女の真の目的は、別のところにもあったようで……。
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ムスメから「一緒に行ってほしいところがある。」と言われたら、だいたいにおいて、
●服を買いに行きましょう(スポンサーになってください)。
●肉を食べに行きましょう(赤身のいいとこ200グラムほど)。
上記の内容だと思って間違いないのですが、今回はちょっと毛色の違うお誘いでした。
「主要大学説明会に行きましょう。」とのこと。……意外なお出かけ先でございます。
まあ受験生ですし意外ってことはないのでしょうけど、すでに時は9月になっており、多少の「今さら感」は否めません。
実はうちのムスメ、志望大学のオープンキャンパス実施日と部活の大会が重なってしまい、一度も参加できないままでした。
会場では、基調講演・大学説明・個別相談などが行われており、盛況でした。
各大学のパンフレットや入試概要なども無料で配られ、事前に数校分を有料(送料分)で入手していたムスメは、「ここでもらえるとわかっていたら……。」と後悔しておりました。
そしてなんといっても個別相談で、実際の学生生活を聞かせてもらったのが「効いた」らしく、終わったあとには「がんばって第一志望に受かりたい!」と目は輝くわ、鼻息は荒くなるわ……。
こんなふうに思えるのだったら、時期は遅かったけれど参加する意義はあったのかも。
そして何より、久しぶりの母娘ふたりでの外出は、よい気分転換になりました。
帰り道で、どうして友達と一緒に行くのではなくて、私(親)を誘ったのかなあと、ぼんやり考えたりしたのですが、鬼のように激しく洋服を買いあさり、なおかつ厚切り豚肉ローストのランチを食べつくしたあとで
小さく「……このためだったのか……?」とつぶやいたときには後の祭りでございました。
財布、軽くなっちゃったよ!(そっと涙を拭きながら……)
出典:今さらですが行ってみた、なう。[大学受験] -ベネッセ教育情報サイト