読むのに時間がかかる国語の説明文 速く正確に読むためのポイントは?
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説明文が苦手で、問題文を読むのに時間がかかってしまう小6男子。「問題を解く時間がなくなってしまう」と悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスする。
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【保護者からの質問】
説明文が苦手です。問題文を読むのが遅く、問題を解く時間がなくなってしまいます。選択問題も苦手なようで、引っかけ問題に引っかかります。語彙(ごい)力もあまりないので、理解できていないのかもしれません。(小6男子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
問題を解く時間がなくなったり、引っかけ問題に引っかかったりするのは、問題文を速く、正確に読めていないことなどに原因があります。読むのが遅いので、問題を解く時に慌ててしまうのです。あるいは語彙力不足のせいで、問題文を正確に読めていないのかもしれません。単語集などを利用して言葉の知識を増やしましょう。
語彙力の他にも、説明文や論説文は筆者の説明や主張の展開に沿って読んでいくこと、文と文の関係を意識することが重要です。これをせずに読んでいくと、筆者の言いたいことがぼやけて、内容が頭に入ってこなくなります。また、次にどのような内容が展開していくのか想像できませんから、読むスピードも遅くなるのです。
たとえば、「お茶は、ビタミンCが豊富でノンカロリーです。一方、100%果汁のオレンジジュースは、ビタミンCは豊富ですがカロリーがあります」とあれば、「お茶」と「ジュース」を対比していることを意識し、恐らく次はノンカロリーの「お茶」の有用性を説明するだろうと想像できます。次の展開を想像する力は、文章を速く、的確に読むために必要で、文と文の関係を意識することで初めて付いてくる力です。
まずは、短い文章(4~5行の形式段落が2つ程度の文章)から練習し、慣れてきたら徐々に長い文章を読んでいきましょう。説明文や論説文は、普段の読書でもあまりなじみがないと思いますので、短い文章を使って精読する方法が効果的です。
出典:問題文を読むのが遅いので、問題を解く時間がなくなってしまいます[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト
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