広がる「進学重点校」 進路先にふさわしいかどうかは子どもの性格がカギ
お気に入りに登録
各都道府県で、高校の「進学重点校」指定が進んでいる。これから高校受験をする子どもを持つ保護者には気になるところだろう。そこで、安田教育研究所の安田理氏に、相性なども含めて解説してもらった。
***
併願できる私立高校がたくさんある大都市圏では、受験生は「進学重点校」に指定されている難関校にチャレンジするという傾向が顕著です。学区内の進学校には、そうした勉強も部活動もがんばり、内申点もいいエネルギーにあふれた生徒が集まります。おとなしい生徒だと埋もれてしまい、成績が低迷すると自信そのものを失ってしまうケースがあります。
むしろ二番手校、三番手校で毎日明るく過ごせたほうが伸びるというタイプも生徒もいます。保護者の心理としてはどうしても「進学重点校」に指定されている難関校に進ませたくなりますが、いちばん大切なことは、学校選びの前にそうしたお子さまの性格を見極めることです。何よりお子さまが伸びそうな学校探しをしていただきたいと思います。
こうした難関校でなく中堅校の場合は、どうしても上位校と下位校の改革にまず手を付けているので、自治体の高校改革からも取り残されている面があります。生徒も先生もモチベーションが高くなく、校内になんとなく元気が感じられない、という学校も現実には存在します。一方、校長以下の先生がたが全員で、学習指導や生活指導に熱く取り組んでいる学校もあります。「進学重点校」だけでなく、我が子に合った中堅校にも実際に足を運び、校内に活気があるかどうか、ご自分の目で見ておく必要があるでしょう。
出典:我が子が伸びそうかが判断基準[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト
みんなが読んでる!おすすめ記事
- 迫る18歳選挙…「主権者教育」の在り方は
- 社会科で差がつく グラフの読み取り問題の対策は?
- 「○○さんと同じクラスにしてほしい」と先生に頼むのは、わがままでしょうか?[教えて!親野先生]
- 18歳選挙で「主権者教育」の実態は?
- 【国語】複数の資料を関連づけて整理する力が試される!!大学入学共通テスト分析と対策
- 入学祝いのお返しは、いつ何を贈ればいい?入学内祝いの相場とマナー
- 教育の在り方を、誰がどう決めるのか? 保護者の意見から教育委員会制度について考える‐木村治生‐
- 子どもの地頭力は鍛えられる!具体的な方法と「地頭がいい」子どもの特徴
- 入学式にどんなバッグを持っていけばいい?サブバッグは?持ち物とマナーを知っておこう