「合同相談会」の上手な活かし方 公立高校の情報が得られる「合同相談会」もある[高校受験]

■公立高校の情報が得られる「合同相談会」もある

6月になり、そろそろお子さまの志望校について具体的に考え始める時期ではないでしょうか。都道府県によっては既に、「合同相談会」が始まっています。私も5月下旬に、中学受験についてではありますが、「ベネッセ進学フェア」で、「学校訪問のススメ」という内容で講演をし、大勢の保護者の相談に乗りました。
そこで、今月は「合同相談会」の上手な参加の仕方、また7月に中学校で開かれる「進路説明会」についてお話ししましょう。

■いろいろなタイプがある

ひと口に「合同相談会」といっても、いろいろな性格のものがあります。運営母体を見ても、各都道府県の私立中高協会が主催するもの、新聞社・出版社が主催するもの、大手塾・塾団体が主催するもの、地区ごとの学校の集まり、1つの学校法人内の学校が集まって開くもの(たまたま昨日私のところに案内が来た例を挙げますと、法政大学傘下の付属3校の合同相談会のようなもの)……といったように、多種多様です。

最近は、単に学校側がブースで説明したり、相談に乗ったりするだけでなく、講演(私もいくつもの「合同相談会」で保護者向けに講演しています)、パネルディスカッション(学校の先生だけでなく、在校生の保護者が参加するものもあります)、在校生による部活動のデモンストレーション……等、いろいろ楽しめるよう工夫された企画があったりしますので、保護者だけでなく本人も参加したいものです。

以前は「合同相談会」といえば、会場に出ている学校は私立高校ばかりでしたが、最近では都道府県によって公立高校と私立高校の両方が参加しているものや、公立高校だけのものまでありますから、公立高校についても情報を得られるようになりました。ただ、公立高校が参加するものは夏休みの開催が多くなっています。

公立高校のパンフレットは簡単なものが多く、入ってからの学校生活の様子などについてはよくわからないので、こうした機会に受験する可能性のある学校についてはブースを訪ね、話を聞いておくことをおすすめします。
私立高校についても、家から近い地域の学校が集まって開く「合同相談会」があったら、必ず参加してみてください。「通学できる範囲にこんな学校があったのか」と、気が付かないでいた学校があるからです。

また、「受験案内」をまだ購入されていなかったら、この機会に1冊購入するといいでしょう。どの「受験案内」にも都道府県ごとに学校所在地MAPが付いていますから、それで家から通える範囲にはどんな学校があるのかまずチェック、書き出してみてください。

書き出した学校については、どの「合同相談会」に参加しているか、学校に問い合わせてみます。ピックアップした学校のうち複数以上が参加している「合同相談会」があったら、出かけてみましょう。どの「合同相談会」にも参加しない学校については、後日学校が開く個別の「学校説明会」に参加するようにします。必ず開催日時を聞いておきましょう。


プロフィール


安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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