「小5ギャップ」を乗り越えるには? 中学受験の専門家に対策を聞く
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中学受験を目指す過程で生じる「小5ギャップ」をご存じだろうか? 小学5年生になると、受験勉強では塾などで出される問題が急に難しくなり解きにくくなる。またこの時期は、思春期が始まる子どもも増え、自我が目覚めて対人関係が難しくなるなど、子どもの前に目に見えない壁が立ちはだかる。保護者は子どもをどのように見守り、対処すればよいのだろうか? 森上教育研究所の森上展安氏にアドバイスをいただいた。
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5年生というのは、いろいろと難しい時期です。自我の芽生えと同時に、人の目が気になったり、人と自分を比べたりし始めると同時に、対人関係が厳しくなり、友達とのトラブルやいじめが起こりやすくなります。
保護者のかたは、ストレスがたまりやすい時期だと知ったうえで、注意深く子どもの表情を見てあげてください。子どもが話しやすい雰囲気をつくってあげたり、クラスや塾の友達の保護者と気軽に話しやすい関係になっておくとよいですね。人間関係に問題を抱えていたら、子どもは勉強どころではなくなります。早めにサポートすることが大切です。
一方、塾などでは取り組む算数の問題が難しくなります。5年生の問題には、解くために必要な要素がいくつも入ってくる上に、計算も複雑になります。今まで8割くらいできていたのに、正答率が6割5割と落ちて、保護者も本人も不安に……。これが、中学受験における「小5ギャップ」です。問題がハイレベルになっているのですから、わからないところがあってもさほど気にする必要はありません。「ここまでできてよかったね」と、できたところまでをほめてあげましょう。
5年生の2学期以降になると、さらに難しい問題が増えてきます。今は助走の期間。「できない」ことに対する自己嫌悪感を抱かずに、少しずつ難易度の高い問題にチャレンジしていくための集中力を養っておきましょう。
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