中学入試の国語問題、文中の語句とは別の言葉で勝手に解答する子どもに悩む保護者

中学入試の国語問題、文中の語句とは別の言葉で勝手に解答する子どもに悩む保護者国語のテストの解答に、文中で使用されていない違う語句を使ってしまう、大ざっぱで論理的なタイプの小4女子を持つ保護者。幼いころから、元の言葉を自分の語彙(ごい)にある類義語に置き換えて話す傾向があったという。このような子どもには、どのような指導をすればよいのだろうか? 平山入試研究所の小泉浩明氏が、性格に沿った勉強法をアドバイスする。

 

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【質問】
解答の際に文中で使用されているのとは違う語句を使うことが多く、解釈としてはまちがえていなくても、減点されてしまいそうな解答をよくします。できるだけ文中の語句を使うべきだと思うのですが……。ちなみに幼いころから同様の傾向があり、元の言葉を自分の語彙にある同音異義語や類義語に置き換えて話すことが多かったです。(小4女子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
「文中で使用されているのとは違う語句を使う」のは、“大ざっぱな性格”が原因なのかもしれません。この性格の人は、物事を大づかみにとらえるのがうまく「要するに、こういうことだよね」と、自分の言葉でまとめがちです。この「大きくつかむ力」は大切な能力の1つであり、国語においても必須の力です。

 

それでも、抜き出し問題の時はもちろん、記述問題の時も“極力本文の言葉を使う”のが原則です。 “ニュアンスの違い”があるので、筆者の伝えたいことと異なる意味になる可能性があるからです。示す「程度」や「方向性」が違う場合があり、別の言葉で言い換えることは、幼い小学生には至難の業といえます。

 

ひとつの言葉を別の言葉に言い換えた時に、意味合いが違ってしまう場合があることを具体的な例を挙げて示せば納得すると思います。いちばんいいのは、お子さまが実際に誤った言い換えをした時をとらえて、程度や方向性が違うことを示すこと。理由を具体的にきちんと示せば、安易な言い換えが危険なことを理解できると思います。

 

出典:国語のテストの解答に、文中で使用されていない違う語彙(ごい)を使うことが多いです[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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