大学入試に安心して臨むには、発展・応用力を付けることが必要 と専門家

大学入試に安心して臨むには、発展・応用力を付けることが必要 と専門家長かった高校受験が一段落かと思えば、3年後にはあっという間に大学受験。特に、ここ最近は入試改革の話題が相次いでいることで、我が子には一体どんな影響があるのかと、不安を抱いている保護者も多いのではないだろうか? ベネッセ教育総合研究所の村山和生氏が現状について解説してくれた。

 

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この1年は、大学での学び方や大学受験の入試方式の改革が大いに議論された年でもありました。なかでも注目されているのが、センター試験からの移行が検討されている「達成度テスト」(仮称)。それに付随して、高校2年生からの複数回受験など、入試の在り方そのものにも議論が及んでいます。
とはいえ、実際の導入はまだまだ先の話。新高1生に直接的に関係するものではありません。影響の可能性があるのは、新中3・中2生以下です。

 

入試改革議論の大きな問題は、「まったく新しい別の力を身に付けなければ、これからの社会では生きていけない」と少なからぬ人に誤解されていることです。でも実際には「確実な基礎学力は必要」が、どの議論でも共通見解です。つまり、教科書・授業をしっかり身に付けるのは大前提なのです。なぜ今入試改革の議論がされているかというと、「本質的な高大接続」実現のためです。大学入学後のより充実した学びのために、入試でも教科書・授業の「丸暗記」ではなく、発展・応用力を問うということ。またそれを通して、高校段階から主体的に学ぶようになってほしい、ということでもあります。このことは、ここ数年のセンター試験の出題傾向の変化にも見て取れます。いずれにせよ、「高校の授業では身に付けられない特殊な能力」が求められているわけではないので、安心してください。

 

出典:入試改革の影響は? どうサポートすればよい? 新高1生の保護者が、今知っておくべきこと -ベネッセ教育情報サイト

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