高2は悶々(もんもん)とする時期!? マンガ家の母が思春期の子を持つ保護者の気持ちを代弁
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マンガ家で高2の長女を持つおぐらなおみ氏。おぐら氏は高校2年の時期を「勉強すれば成績が伸びる時期」と考えていたが、長女は勉強以外のものに思い切りチャレンジをしたいと考えていた。その違いが軋轢(あつれき)を生んだようだ。高3進級を前におぐら氏のとった行動とは?
***
3月も終わりに近づこうとしております。我がムスメも終業式をつつがなく終え、
高校2年生の1年間が終了いたしました。
去年の今頃は「高2なんて、あっという間に過ぎていくはず。」と思ってましたが、
……長かった~。ものすごく長い1年間でございました。
一般的に、高2の年は中だるみしやすい時期、なんて言われているようですが、
逆に考えると、だからこそ、うまくいけば「伸びる時期」なのでは?
わたくしは、ええ、自分に甘く人に厳しいわたくしはそう考えましたよ。
そして、まんまと中だるみしているムスメの背中を押し、尻を叩き、切磋琢磨せよと
鬼コーチよろしく、ビシビシ鍛えようとしたわけです。
これが裏目に出た。
今思えば、ムスメはムスメなりに「高2の1年間は勉強以外のことにチャレンジしたい」と
思っていたようですが、それが私には中だるみに見えたのです。
趣味にいそしむムスメを見れば「そんなことより、もっとやることがあるのでは?」と言い、
学校行事の件で同じ係をしている友人とメールの交換をするムスメを見れば、
「勉強はいつするの?」とにらむ親。さすがにこれではムスメも息がつまるでしょう。
あっという間に私の声に反応しなくなりました、まるで透明な箱にこもってしまったかのように。
私は相当焦りました。
しかしムスメにだって意地があります。頑としてその箱から出てこないし、
親の言うことなんて、まったく聞きたくないという態度です。
この連載が始まるとき、ムスメに「何を描いてもいいですか?」と聞いたところ、
「ええ、なにを描いてもいいですよ。」という答えが出てきたので(できたムスメだ)、
なにもかも、セキララに描いてしまえ! と鼻息荒く取り組んでまいりましたが、
その覚悟を持ってしても「……これは……描けない……。」というエピソードが、
いくつか出てしまうほどでした。それほど揉めた私とムスメ。
殺伐(ばつ)とした家庭の雰囲気の中で、私とムスメはどんどんぶつかり、疲弊していきました。
実を言うと、今だってそんなにいい雰囲気ではありません。
ここはもう、覚悟を決めて「放っておく」選択をする時期なのかもとすら思います。
きっとそうなんでしょうね、それが正解。そしてたまには美味しいものを作って、
ムスメが振り向いてくれたらラッキー、くらいの気持ちでいたほうが精神衛生上いいのかも。
そんな悶悶(もんもん)とした高2時代でございました。
ああ、いよいよ高3、本当の意味での「受験生」になってしまう。
親の心配をよそに、どんどん伸びていってくれるのか、それとも……!?
あと少しで新学期。時間は待ってくれません。
いったいこれからどうなってしまうのか、不安ばかりの春です。
1年間のご愛読をありがとうございました。
次回からはいよいよ「受験なう。~高3・大学受験編~」が始まります。
いったい私たち親子がどうなっていくのか、皆目見当もつきませんが、
高3の1年間、お付き合いいただければ幸いです。
うわーん! 高校生活最後になっちゃう!
おろおろしてるばかりの私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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