中学受験 「我が子に合った学校」に入学するための秘けつは? 専門家が分析

中学受験 「我が子に合った学校」に入学するための秘けつは? 専門家が分析学年末を間近に控え、中学受験に向けた本格的な学校選びをスタートしたかたも多いのではないだろうか。そこで、森上研究所の森上展安氏に「我が子に合った学校」に入学するための秘けつを伺った。

 

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「在籍校は『我が子に合った学校』だと思いましたか?」という質問を行ったアンケートは少ないため、サンプルとして「(1)第一志望者が少ない学校」と「(2)第一志望者が多い学校」の2タイプを選び、分析しました。

 

入学前に、「在籍校は『我が子に合った学校』だと思いましたか?」という質問に対し、「(1)第一志望者が少ない学校」と「(2)第一志望者が多い学校」を比べると全体では(1)は55%、(2)は83%が「我が子に合った学校」と思っていました。また、併願では(1)は52%、(2)は81%が「我が子に合った学校」と思っていました。
このことから、志望校選定時に学校をよく調べていて、少なくとも50%以上の保護者が「我が子に合った学校」を併願校として選び、入学前から「我が子に合った学校」と思っていた保護者が多いことがわかります。

 

また、入学後に、「在籍校は『我が子に合った学校』だと思いましたか?」という質問に対しては、全体では(1)は86%、(2)は89%が「我が子に合った学校」と思う保護者でどちらも増加していました。一方、併願では同様に(1)は87%、(2)は79%で、(1)は増加していましたが、(2)は横ばいでした。このことから、入学後は、ほとんどの保護者が「我が子に合った学校」と考えていることが分かります。さらに、併願校に入学した場合でも、少なくとも80%程度は「我が子に合った学校」と考えており、不本意入学になる可能性は少ないと思えます。

 

ここまでの分析から、第一志望校に進学したほうが「我が子に合った学校」になる可能性は高いけれども、併願校でも「我が子に合った学校」にできる可能性は高いと思えます。しかし、よりその可能性を高めるために、併願校の選定時に「我が子に合った学校」かどうか、よく検討すべきでしょう。

 

出典:「我が子に合った学校」に入学できる可能性[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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