都立高校入試 問題の「グループ作成」で難易度はどう変わる?

都立高校入試 問題の「グループ作成」で難易度はどう変わる?東京都中学校長会進路対策委員会が、都内の公立中学校を今春卒業する中学生の、12月時点での都立高校への志望状況(第一志望)をまとめた「都立高校志望予定調査」が2014(平成26)年1月8日に発表された。この結果からは、大まかな志望動向をつかむことが可能だ。調査結果の分析をもとに、都立高校の志望傾向や今後の見通しについて、ベネッセコーポレーション 進研ゼミ高校受験総合情報センター長の浅野剛氏に聞いた。

 

***

 

2014(同26)年度の受験生の動向に影響していると思われるのが、今年度から始まった入試問題の「グループ作成」です。
これまで一部の都立高校(※15校)で行われていた「自校作成問題」の作成が、これらを以下3つのグループごとに、共同での入試問題作成に変わりました。
ただし、問題の一部は高校により自校で作成した問題と差し替えが可能です。また、グループによって作成・実施の方針は異なり、たとえば、進学指導重点校(7校)については、大問ごとに問題を選択して自校の学力検査問題を作成する、自校で作成した問題への差し替えは各教科大問一問とし、他の問題はグループ作成問題とする、となっています。
※この15校とは別に、国際高校は英語のみ自校作成問題を実施

 

●進学指導重点校(7校)
日比谷・西・戸山・青山・八王子東・立川・国立

 

●進学重視型単位制高校(3校)
新宿・墨田川・国分寺

 

●中高一貫教育校(併設型)(5校)
大泉・冨士・白鴎・両国・武蔵

 

この制度の導入により、受験生にとってはグループ内での志望校の選択の幅が広がるという見方もできます。一方で、2014(平成26)年度は初年度であるため、グループ作成によって志望校の問題の難易度がどう変わるかつかめず、難易度が高くなりそう、あるいは予想しにくい高校では志望者が減り、周辺の高校へ移動するという現象が起きています。

 

出典:速報! 平成26年度都立高校入試 志望予定調査の状況と今後の見通し【前編】 -ベネッセ教育情報サイト

子育て・教育Q&A