高校受験のプロ、第一志望合格を目指すなら「まずは推薦入試へのチャレンジが得策」
12月は中学校の先生と私立高校との間で入試相談がある月。その前後で気を付けたいことについて、安田教育研究所の安田理氏がアドバイスする。
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私立高校の推薦入試、一般入試の併願優遇については、多くの都道府県で12月中旬に在籍中学校の先生と私立高校側とで入試相談が行われます。事前に私立高校側から出願の条件として提示された内申基準、出席日数等をクリアしている受験生について、推薦入試の出願を認めるかどうか、条件に達していない場合には一般入試の併願優遇に回ってもらうかどうか、などが話し合われるのです。学校によっては、合格の可能性が示されるケースもあります。
お子さまの第一志望校が推薦入試を行っているのであれば、まずは推薦入試にチャレンジするのが得策です。推薦入試は多くの都道府県では中学の校長の推薦が必要なので、急ぎ担任の先生に相談してください(埼玉県のように「自己推薦」のところもあります)。
また、1つの高校が、「推薦単願約束型」「推薦併願適性検査型」「推薦単願適性検査型」といくつもの方式をとっているケースもあり、非常に複雑になっています。
内申基準の提示の仕方ですが、5科で20(オール4の場合)といったように5科をベースにしている学校が多いのですが、なかには3科12、9科38のように3科、9科の基準を定めている学校もあります。それも5科20かつ3科12とか、5科18または9科38とかいろいろで、さらにこれが年度により微妙に上下することが多いのです。
出願の条件をクリアしていれば、出願者=合格者とするケースが多く、高校側が内申基準を上げ下げすることで入学者数を調整しようとしているわけです。
このように年度により上下するので、必ず今年の入試での条件を確認してください。条件をクリアできていない場合には、その学校の一般入試の併願優遇を希望するのか、それとも条件に当てはまる他校の推薦入試にするのか、急ぎ親子で意思を確認し合うことが大切です。