私立高校の受験校をどう決めるか 試験日程は、私立が先、公立があと[高校受験]
10月に入ると、私立高校が来年度入試に向けた募集要項や出願基準等を公表しだします。お子さまが初めて高校受験に挑むご家庭にとっては、使われている用語自体がわからない、ということがよくあります。
そこで、用語の意味を説明しながら、私立高校の受験校をどう決めていくかについてお話ししましょう。細部は都道府県によって状況が異なる点、使われる用語が異なる点がありますが、まずは大きなポイントを押さえてください。
試験日程は、私立が先、公立があと
公立高校に推薦入試がある都道府県の試験日程は、
私立高校推薦入試 → 公立高校推薦入試 → 私立高校一般入試 → 公立高校一般入試
となることが普通です。
公立高校に推薦入試がなく、学力検査がある複数回の入試が行われている場合の試験日程は、多くの場合
私立高校推薦入試 → 私立高校一般入試 → 公立高校前期入試 → 公立高校後期入試
となっています。
私立高校の入試に推薦入試がなく、2回とも学科試験がある場合でも同様ですし、最近、徐々に増えている公立高校の入試が一本化されている場合でも、
私立高校前期入試 → 私立高校後期入試 → 公立高校入試
となり、常に私立入試が公立入試より先に行われています。これは大学入試でも見られるかたちです。
こうした大きな流れの中でも、都道府県、私立高校によって微妙に異なる点があります。それは、
A 公立高校の入学願書提出前に私立高校の合否がわかる
B 入学願書提出前にはわからないが、公立高校の試験日の前にはわかる
C 私立高校の合否は公立高校の試験が終わったあとでないとわからない
といった違いです。
どの都道府県でも、ほとんどの私立高校はAかBの試験日程を組んでいますが、他の都道府県の私立高校を受験した時などはCのケースも生まれます。
こうした試験日程の関係から、私立高校入試にはいろいろなパターンが生まれています。次の回でそのお話をしましょう。