「言うは易く行うは難し」英語の格言に、高校生の娘の想像力が暴走!
まんが家・おぐらなおみ氏の長女は、英語に関して苦手意識のある高校生。しかしそこはまんが家の血を引く「想像力」で苦手をカバー!? 忘れられない英文を学んだ、授業のワンシーンを紹介してもらった。
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英語に関して苦手意識をかくさない我がムスメ、
今日も今日とて、大変興味深い話をしてくれました。
「英文和訳が不得意なのは、想像力が豊かすぎるからではないのか?」
……どうでしょう、なんともいえない微妙な雰囲気の一文です。
いつものワタクシならば「そんなこと言ってる間に勉強だ!」
と尻を叩くところですが、なんとなく
「なぜそのように思うのか」を聞いてみたところ、
マンガのような答えが返ってきたわけでございます。
「Who will put a bell on the cat?」
確かこれ、私も昔(ええ、かなり昔……)に訳した覚えがあります。
イソップ童話で有名な「誰が猫に鈴を付けるのか(言うは易く行うは難し)」ですね。
こんな有名な文章はもうそのまま「そういうものとして」覚えてしまえばいいものを……
と思うのですが、ムスメの想像力が暴走しました。
重いベル(教会の鐘的なビジュアル)がうちのかわいい猫の上に置かれている。
ああ動けない、ああかわいそう。大事な猫にこんなことをした犯人は誰だ!
と、こんな感じに怒り心頭で訳してしまったらしい。
なんともまあ……というような話ではありますが、
多分ムスメは今後この一文を忘れることはないでしょうから、
失敗も経験のうちだなあと思うわけです。
これからも面白い話はすかさず母に話すように(ネタにするから)! と
固く約束を交わしました。
あ、そういえば英語の時間に先生が話してくれたという余談も面白かったのでした。
日本語の意味する「うまみ(第五の味覚と呼ばれているもの)」は英語でも
「umami」と表記するらしい。
味(taste)はあっても「うまみ」というのは日本ならではの表現だから、とか
「肩こり」という言葉も英語にはなくて「背中が痛い」とか
「首に違和感がある」とかになってしまう、とか(本当かな……?)。
こういう受験英語に関係ない余談は楽しくて、印象に残りますよね。