国語も算数も理解できない小学生にお手上げ! 保護者がすべきことは?
基礎・基本ができていないために、国語も算数も理解できずに苦手。どこから手を付ければいいかわからない、と嘆く大ざっぱなタイプの小5男子を持つ母親からの悩みに、平山入試研究所の小泉浩明氏が答える。
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【質問】
国語では問題文の中身を理解できません。選択肢から答えを選ぶ問題が苦手で、答えを見たところで、文章自体を理解できていないため、納得・理解できていないようです。
算数は計算問題ができません。計算ミスや書き写し間違いを連発します。途中式は合っているのに筆算で位取りを間違えているので、割合や特殊算にも歯が立ちません。国語も算数も、どこから手を付ければいいかわからなくなっています。(小5男子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
まず国語ですが、語彙力の不足が問題である可能性が高いと思います。言葉を増やす勉強には、単語集を使うとよいでしょう。1日15分~20分程度、毎日勉強してください。3か月も勉強を続ければ、少しずつ成果が出てくるでしょう。また、日常の学習でわからない言葉が出てきたら辞書をひいて調べ、語彙を増やしていきましょう。
算数も基本である計算力に問題があるようです。算数は、論理的で高度な思考力が必要な教科ですが、その大前提は計算力です。お子さまが算数に関して今やるべきことは、なんといっても計算力を身に付けること。四則計算を確実に、しかもある程度の速さでできる力を付けましょう。そのためには、計算ドリルを1日15分程度、毎日行います。今の実力に合ったレベルから始めて、計算の工夫が必要な問題や複雑な問題までを徐々にこなしていってください。
国語における語彙力や算数における計算力は、基礎・基本です。さらに、国語力は理科や社会の学習の基本でもあり、どうしても乗りきらなくてはならない課題です。最初はつらいと思いますが、大切な学習ですので、基礎・基本の強化をすぐに始めましょう。