【国語が苦手】好きになるために家庭でできることは?
国語は、「暗記すればできる」という性質の教科ではないため、「どう教えればいいかわからない」という保護者が多いのではないでしょうか。国語が苦手な子どもも、「どう勉強すればいいかわからない」と感じていることが少なくないようです。国語を好きになるために、まずは読むことと書くことに慣れ親しませることから始めましょう。
国語を好きになる早道は読書を習慣づけること
国語の基本は、読むことと書くことです。この2つが得意になれば、おのずと国語が好きになるでしょう。
そのための早道は、何といっても読書の習慣をつけること。まず、たくさんの本を読み、読むことへの抵抗感をなくすことをめざしましょう。しだいに読む力が高まり、文章を深く理解できるようになるにつれて、小説や説明文を読み解く問題もどんどん得意になるはずです。
国語だけではありません。他教科においても、教科書を読んだり、関連する本を手に取って知識を広げたり、またテストの問題を理解する際には読む力が求められます。読書を習慣づけることで、国語に限らず、あらゆる科目の学力の底上げが期待できるわけです。
読書を習慣づけるために大切なことは?
では、どうすれば子どもは本を好きになるのでしょうか。まず生活の中に本が当たり前に存在する環境をつくりましょう。家の中に本があり、保護者のかたが何かを学ぶため、あるいは娯楽のために読書をしている姿を見せれば、子どもが本への関心を高めるのは自然な流れです。週末は家族で図書館を利用したり、外出時に書店に立ち寄ったりするのもよいでしょう。保護者が全く本を読まないのに、子どもに読書をすすめても心に響きにくいのは当然です。
ここで注意したいのが、大量の本を読めばいいわけではないこと。学校では図書室で借りた冊数を記録し、それが多いほど評価される傾向があります。確かに、全く読まないよりはよいのですが、冊数を増やすために読み飛ばしていたら、読む力にはつながりません。わからない言葉や漢字を調べながらじっくりと読むことで、読む力や語彙力は高まっていくのです。読書の量だけではなく、質にも目を向けましょう。
子どもが本好きになってしまえば、しめたもの。保護者が何も言わなくても次々に本を手に取って自分で興味を広げていくようになるでしょう。その頃には国語が大好きになっているに違いありません。
他にもこんな方法が国語の学習につながる
◎言葉の面白さに気づかせよう
特に低学年は、言葉への関心が国語の学習につながりやすくなります。しりとりやカルタ、百人一首などで遊びながら言葉への関心を高めましょう。
◎「漢字検定」を受けてみよう
漢字ドリルは機械的な作業になりがちなため、苦手意識をもつ子どもが少なくありません。目標をもって意欲的に学べるように、漢字検定を受検してみてはいかがでしょうか。最も難易度の低い10級は小学校1年生修了程度を対象としているため、低学年からチャレンジできます。
◎日記を書こう
書く練習のために日記を習慣づけるのもよいでしょう。学校での出来事や親に伝えたいことを書いてもらい、保護者がコメントを返す交換日記のような形式にすれば、親子のコミュニケーションにもなります。誤字などがあったら、さりげなく修正するとよいでしょう。