入試必須の調査書、5段階の絶対評価は3.5が真ん中? 評定比率の疑問を専門家が解説
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今、公立高校が大きく変化している。統廃合により廃校となる高校がある一方、新タイプの高校が生まれている。入試に必須の調査書についても、相対評価から絶対評価へと変わった。では実際に、評定はどのような比率で付けられているのだろうか? 安田教育研究所の安田理氏が解説する。
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このほど、東京都教育委員会が、平成25年度入試に使用した都内公立中学校第3学年の評定状況の調査結果を発表しましたので、これを例にとってみてみましょう。
前年度の調査結果と比較すると、
・「5」の評定の割合は、すべての教科において0.1~1.5ポイント減少
・「4」の評定の割合は、外国語(英語)が0.5ポイント、理科が0.2ポイントそれぞれ微減、社会、数学、美術は増減なし、その他の教科は0.1~0.2ポイントの微増
・「3」の評定の割合は、すべての教科において1.0~1.5ポイントの増加
・「2」の評定の割合は、外国語(英語)は増減なし、その他の教科では0.2~0.8ポイントの減少
・「1」の評定の割合は、すべての教科において0.2~0.5ポイントの微減
・9教科全体の評定の割合は、「3」が1.3ポイントの増加、「4」は増減なし、他の評定は0.4~0.5ポイントの微減
絶対評価になった直後は、5、4が多くなり甘めの評定でしたが、最近はどの都道府県でも若干抑え気味になってきています。今回の調査結果を見ても、すべての教科で5を付けた人数は減っています。一方、1や2を付ける人数も減っており、必ずしも辛(から)めの評定になったわけではありません。4と3への集中化が進んでいるといえます。子どもの成績は、3が真ん中という考え方ではなく、3.5くらいが真ん中ととらえるのがちょうどいいと思ってください。
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