志望校選択の範囲が広がる!? 学区の撤廃・緩和が進む公立高校
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高校入試に向けての受験生活が、本格的に始まったご家庭も多いだろう。安田教育研究所の安田理氏は、今の公立高校の入試は、保護者の時代と大きく変わっているので、注意して欲しいことがあると語る。
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どの都道府県でも公立高校の普通科には、以前は通学区域の指定がありました。しかし、2003年度以降、学校選択の自由化が進み、急速に撤廃ないし緩和(学区の数を減らすことで選択できる学校数を増やす)され始めています。学区が撤廃ないし緩和されたところでは、保護者のかたが受けられなかった高校を、子どもは受験できるようになっているのです。
お住まいの都道府県がこうした学区であれば、これからは広い範囲の高校を受験対象として意識してください。ただこうなると、交通の便のよい学校、大学進学実績の高い特定の学校に人気が集まり、進学校ほど倍率も高く、厳しい入試がめだつようになってきています。
また、首都圏、中部圏、関西圏など大都市部では、新しい路線の開通で、これまでなら通えなかった高校に通えるようになるケースもあります。たとえば東京都では、2013年3月16日に東急東横線と地下鉄副都心線の相互直通運転が始まり、地下鉄副都心線に乗り入れていた西武池袋線、東武東上線ともつながりました。今春の入試で、これまでは東京を除くと埼玉からの通学生が多数だった池袋駅周辺の学校の入学者が、埼玉県と神奈川県で同数となったのも、こうした交通機関の発達によるものと考えられます。
このように、通学できる範囲が飛躍的に拡大していることも考慮に入れて、志望校を選択することが大切です。
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