「文系学部で『本嫌い』はしゃれにならない」と大学教授が喝!
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大学や学部をどのように選び、何を学べば将来に生かせるのか。そのヒントを求めてさまざまな大学の研究室を訪ねるシリーズ。今回は、国際社会で活躍できる人材の育成に取り組む、津田塾大学の三砂(みさご)ちづる教授の研究室を訪ね、大学での経験がどのように役立つか、また高校生までにすべきことなどを伺った。
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私のゼミの、自分を見つめて自分のテーマを見つけ、自分の言葉で語るように導く教育は、津田塾大学の伝統を生かしたものといえます。海外で仕事をしていたころ、国際的な舞台で活躍する津田塾出身の女性に何人も会いました。津田塾で教えるようになり、彼女たちの活躍はここで地道に勉強に励んだことに支えられているのだと感じました。
人生で大切なのは、その時やるべきことに真摯(しんし)に取り組むことでしょう。学生時代にしっかりと勉強をした人こそが、社会人として責任を持って仕事に取り組めると思います。津田塾が高い就職実績を誇っているのも、そうした点が評価されているからではないでしょうか。
高校生までにしておいてほしいのは、「本を読む」ことです。大学での勉強の基本は、本を読むこと。ゼミの1年生全員に、「毎週1冊、新書を読む」課題を出します。文系の学部に入って、「本が嫌い」「本を読みたくない」なんてしゃれにもなりません。高校生のうちに本を読む習慣を付けることが、大学の勉強への出発点になります。
保護者のかたにお願いしたいのは、高校生までに基本的な生活習慣を身に付けることです。生活が乱れて体調を崩しがちな人は、なかなか勉強にも集中できません。心の面でも同じことがいえます。家庭環境に葛藤を抱えていたり、無理をして「いい子」を演じてきたりした人は、大学に入ってからひずみが出てしまう場合もあります。できれば高校生までも、規則正しくよりよい毎日を送ってほしいですし、保護者のかたにもサポートをしていただきたいと願っています。
出典:津田塾大学学芸学部 国際関係学科多文化・国際協力コース 学生時代にしっかり勉強をした人こそ、責任を持って仕事に取り組める -ベネッセ教育情報サイト
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