「調子に乗ると」……どうなる? タイプで異なる1月受験の活用法
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私立中学校の中には、比較的早い1月に入試を行う学校(以下、1月校)がある。1月校を受験する目的は、主に本命校を受験するための予行演習、子どもに自信を付けさせること、などが多い。その際、合否の結果はどのように受け止め、次につなげればよいのだろうか。そのカギは「子どもの性格」にあると、森上教育研究所の森上展安氏は解説する。
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これまでの成功事例から考えると、子どもの性格に合わせて1月校を選択し、本命校を最もよい環境で受験させることが大切である。
子どもが「本番に強いタイプ」「調子に乗ると失敗するタイプ」であれば、1月校は、本命校以上の偏差値の学校を受験させて受験の経験を積ませ、チャレンジする気持ちを持たせるために受験させる。合格させて自信を付けさせることが目的ではないので、不合格となってもうまくできなかったことを本命校受験に生かすようにする。
「本番に弱いタイプ」「調子に乗れば成功するタイプ」ならば、1月校で合格させて勢いづけることが大事で、合格を勝ち取らせ本命校の受験に勢いを付ける。この場合、決して不合格にならないよう、必ず合格できる学校を選んでほしい。
親の心理は子どもに伝わりやすい。合格したとしても親としては喜びすぎないように、むしろ気持ちを引き締めたい。子どもにも、合格したことで激励するのはよいが、あまりプレッシャーにならないようにする。不合格であっても、冷静に本命校を受験できるように1月校の結果を受け止め、子どもには、本命校の受験に向けて自信を持たせるような話をすべきだろう。
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