1月校の結果をどう受け止めるか。どのように子どもと話すか[中学受験]
1月校の結果をどう受け止めるかということだが、親の心理は子どもに伝わりやすいので、1月校に合格したとしても親としては喜びすぎないように、むしろ気持ちを引き締めてほしい。また、子どもには、1月校が合格したことで激励するのはよいが、あまりプレッシャーにならないようにすべきだろう。また不合格になっても、冷静に本命校を受験できるように1月校の結果を受け止め、子どもに話すべきだ。
1月校を受験する目的は、本命校を受験するための予行演習というのが主たる考え方だ。確かにいきなり本番で本命校を受験するのでは、不測の事態に対応できない。そのほかにも、子どもに自信を付けさせるために合格体験を持たせることを目的とする場合もある。通常、本命校を受験する前に1月校の合否結果がわかるので、親としては、1月校に合格して本命校の受験に臨ませたい気持ちはわかる。逆に、必ず合格する学校を1月校とするのではなく、不合格になってもおかしくない本命校以上の偏差値の学校を受験する場合もある。受験でもそうだが、本番となると人は緊張し、本来の力を発揮できないことが多い。スポーツでは、監督は「競争を楽しめ!」とか「難敵にチャレンジするつもりで戦え!」などの言葉を選手に贈るが、受験についても同様のことが言えるのではないか。
まず、子どもの性格に合わせて1月校の合否結果を、どのように受け止め、対処するかを先に考えてから、それに合った1月校を選択すべきだ。成功事例から考えると、子どもの性格に合わせて1月校を選択し、本命校を最も良い環境で受験させることが大切だ。
子どもは、本番になると緊張しすぎる「本番に弱いタイプ」もいれば、追い込まれれば追い込まれるほど力を発揮する強気の「本番に強いタイプ」もいると思う。そのほかにも「調子に乗ると失敗するタイプ」「調子に乗れば成功するタイプ」など子どもの性格もさまざまだ。
「本番に強いタイプ」「調子に乗ると失敗するタイプ」であれば、1月校は、本命校以上の偏差値の学校を受験させて、受験の経験を積ませ、チャレンジする気持ちを持たせるために受験させる。合格させて自信を付けさせることが目的ではないので、子どもには不合格となっても1月校でうまくできなかったことを本命校に活かすよう、話せばよいだろう。
「本番に弱いタイプ」「調子に乗れば成功するタイプ」ならば、1月校で合格させて勢いづけることが大事で、進学しないことを前提に、本人の偏差値よりも大幅に低い偏差値の学校を受験させ、合格を勝ち取らせ本命校の受験に勢いを付ける。この場合、決して不合格にならないように、必ず合格できる学校を選んでほしい。合格した場合は、子どもには、本命校の受験に向けて自信を持たせるような話をすべきだろう。