私立高校が内申重視を発表! 入学後に伸び悩む子の特徴とは?
調査書(内申)の評価が「相対評価」から「絶対評価」に変わったことで、中学校で付けられる評定の差が拡大、高校側に調査書への不信感が生まれた。以前はほとんどの高校で合否判定における調査書と学力検査の比重は5:5だったが、今ではそれぞれの高校により判定比重が異なる。進学校ほど「調査書3割:学力検査7割」で判定する傾向があり、「内申」の比重は年々軽くなっている印象だ。しかし現実はそうとは言い切れないと、安田教育研究所の安田理氏が語った。
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先日、東京のある私立高校が開催した学習塾関係者対象説明会に参加しました。その高校では、推薦入試の出願基準・入試相談の基準で、2013年度より模試の偏差値はもちろん、内申も重要視するという発表がありました。理由は、入学してからの生徒の成績を追跡調査した結果、模試の偏差値が高い生徒(内申のあまりよくない生徒)は入学後に伸び悩むことがわかったからだそうです。
また推薦入試の出願基準の加点条件として、「英検・数検・漢検3級以上/部活動で部長を務めた/生徒会役員、学級正副委員長、委員会正副委員長を務めた、などの特記事項」をあげています。つまり、努力を継続できる生徒、充実した学校生活を送ってきた生徒を歓迎しているのです。
内申対策として、中学2年生、1年生の時には、各種検定を受けるのもよいでしょう。また、学校でリーダー的な立場を担うなど、積極的な学校生活を送るようアドバイスすることも有効です。中学校での日々の充実が、高校合格にもつながるものなのです。